Kitchen SUNNY HEART
京王•小田急多摩センター駅から徒歩10分のところに、海の家をイメージさせる鮮やかな看板がかかったKitchen SUNNY HEART(キッチンサニーハート)がある。駅前の喧騒から少し離れたこの場所では、誰もがほっと一息つけるような家庭料理と様々なお酒がいただける。
今回はオーナーの阿部智子さんにお話を伺った。
高校生の頃からの夢を多摩市で実現
阿部さんは、新島出身の両親のもと横浜で生まれ、生後11ヶ月のときに多摩市へ移ってきた。子どもの頃は、夏休み中は新島で食堂を経営する祖母宅で生活していた。介護福祉専門学校を出たのちは、若くして出産を経験、飲食店と無縁の会社に就職。現在40代にして2歳のお孫さんがいる。
そんな阿部さんにお店を開こうと思ったきっかけを聞いてみると、
以前勤めていた職場では、お弁当を作ってくる年上の先輩ママさんが多く、お弁当をよく分け合っていたそうだ。『各家庭のお母さんが作るような料理』が好きで、実の母よりもたくさんの『家庭料理』をそこで教えてもらっていたという。阿部さんの作ったお弁当も好評で、先輩たちから「お店だせるよ!」と言われることもあり、当時はできるわけがないと思いながらも、いつかやりたいという思いがあったそうだ。
もともと料理が好きで、おいしいものを探求するのが好きだった阿部さん。
振り返ると、高校生の頃から調理系に進みたい思いがあったそうだが、実際は調理系とは違う専門学校に進むことに。違う道に進み、子育てにも追われる生活となり、その思いはいつのまにか忘れていた。けれど、子供が大きくなり孫も生まれたのを機に、これからは自分のやりたかったことに挑戦してみようと決心し、12年勤めた会社を辞めて、そこからはじめて飲食業の道へ飛び込んだそう。
まずは修行と思い、飲食店に勤めることに。そこで、お店の仕組みや事務的なこと、接客の仕方などを勉強しながら物件を探していたところ、ベストポジションと思える場所が見つかり2017年11月にお店をオープンした。
安心でバランスの良い食事
お店のこだわりは、安心な食材、体にいい食材を使うことだ。メニューにきび砂糖や新島の明日葉を使用したり、ピュアバターがよいと聞くと早速パウンドケーキに用いるなど、常に体によい食材を取り入れている。そして、家族に作ってあげるような、肉・魚・野菜をバランスよく取り入れた『家庭的なごはん』であることもこだわりだ。外食だと野菜が少なめになりがちだが、野菜がたくさん食べられる夜の宴会コースで「こんなに食べたのに罪悪感がない」と驚かれることもある。偏りなく濃すぎず飽きのこない料理はKitcen SUNNY HEARTの大きな魅力の1つだ。また、お昼の定食のレパートリーは50種類以上あり、その中から4種類ほどをローテーションで提供している。レパートリーの中には、ロールキャベツや、鍋など、お客さんからのリクエストに応えたものも多い。
どんな世代の人でも安心して気軽に入れるお店でありたい
子どもが大好きな阿部さん。店内にはキッズスペースがあり、手が空いている際は、お母さん、お父さんが食事をしているあいだお子さんと一緒に遊んであげたり、見守ってあげることもあるそうだ。少しでもお母さん、お父さんのサポートができたらとの思いからだ。それは、当時大変だった自身の子育て経験からくるものであり、特にお母さんを手助けしたいという強い思いがあるそうだ。人見知りのお子さんもいたり、お母さんでないとあやせないお子さんもいるけれど、泣いていても暖かく子どもを見守ってくれる雰囲気が店内にはある。お店によく来られる方の中には86歳のご高齢の方やサラリーマンの方もいて、幅広い世代に愛されているお店だ。
今後のことについて伺ってみると、「いつかお店に来ていた子どもたちが大きくなって、学校帰りに『おばちゃーん』と気軽に声をかけてもらえるような、そんな、子どもたちの成長していく姿を見守っていけたらいいな。そして第二の故郷である新島や、島の特産品などもお店で紹介していきたいと思っています」と語ってくれた。
地元に愛されているKitchen SUNNY HEARTの阿部さんは、今後も地域の人とのつながりを大事にし、地域の『おかあちゃん』的存在になりたいとにこにこと話してくれた。
- 店名
- Kitchen SUNNY HEART
- 住所
- 多摩市豊ヶ丘1-60-17 第二唐沢コーポ101
- 営業時間
- 11時30分〜14時頃
- 17時30分〜23時
- (日曜:11時〜18時)
- 定休日
- 月曜•祝日他、臨時休業あり
- 連絡先
- 042-407-6649
- URL
- https://kitchensunnyheart-2017.amebaownd.com/