コワーキングCoCoプレイス
「子どものそばで仕事がしたい」
そんな思いを実現できる場所が多摩市にある。
今回は2018年4月にオープンした「コワーキングCoCoプレイス」でインキュベーションマネージャーを務める古田裕子さんにお話を伺った。
保育室付きのコワーキングスペース
ココリア多摩センター7階にある同施設は保育室付きのコワーキングスペースだ。同施設を運営する株式会社キャリア・マムは、全国約10万人の会員を中心に在宅ワークなど様々な働き方を提案してきた。2014年7月には「おしごとカフェ キャリア・マム」をココリア多摩センター5階にオープンさせるなど、子育てしながら働く女性たちの活動の場も提供している。
「コワーキングCoCoプレイス」の一番のポイントは保育室と隣接しているというところであろう。ガラスを隔てたCoCoプレイス保育室には有資格者(保育士3名、看護師1名)が常駐。多摩産の木材が使われていて屋外には広々とした庭園(砂場スペースつき)もあり、小さなお子さんを抱えた方でも安心して仕事ができる環境になっている。大きな窓からは多摩中央公園やサンリオピューロランドも望めて眺望も抜群だ。
インキュベーションマネージャーを務める古田さんは5年前から同社で働き始めた。在宅ワーカーとしてスタートしたのち、パートスタッフを経て、現在は二人のお子さんを育てながら正社員として働いている。
「前職は教育関係の仕事をしていました。子どもの年齢が近かったので産休が長くなり、その時は専業主婦になろうと思って退職したんです。でも社会に自分が役に立てることがあればいいなという気持ちが芽生えてきて、少しずつ社会と関わりだしたいと思った時に出会ったのが”キャリア・マム”でした」
自分が前に出るよりも、人を育てたり、頑張っている人を応援するのがもともと好きだったという古田さん。現在は起業したい方の創業支援をはじめ、セミナーやイベントの企画などに毎日奮闘している。
この場所を作ってくれてありがとう
保育室付きのコワーキング施設ということで働く女性が多いと思われがちだが、男性の利用者も多い。「30分間作業して帰られる利用者さんもいらっしゃいます。『家にいると子どものお世話や家事で仕事に集中できないから、ここに来て30分やるだけで自分にとって役に立つ時間になるんだよ』と言ってもらったことがあって、この施設は性別を問わず、働く人達に必要なんだと思いました」と古田さんは気付かされたという。
このインタビュー中にも保育室に預けられた子どもたちがコワーキングスペースを通って、保育士と散歩に出る姿が見受けられた。「働いているお母さんやお父さんがいる時はハイタッチをしてからいくので、親御さんも安心だし、お子さんもすごくリラックスしています」と古田さん。まさに一緒にいるからこそできるスキンシップだ。
「交流会の時に『この場所を作ってくれてありがとう』と言ってくださった利用者さんがいらして、それがすごく嬉しかったんです。今後も子どもたちの健やかな成長につながるような機会をたくさん作りたいですし、頑張っている人をこれからも応援していこうと思います」と今後の目標を話した。
- 施設名
- コワーキングCoCoプレイス
- 住所
- 東京都多摩市落合1-46-1 ココリア多摩センター7階
- 営業時間
- 平日最大8:00〜22:00、土日祝日最大10:00〜20:00(コアタイム10:00~18:00)
- 定休日
- ココリア多摩センター休館日に準ずる
- アクセス
- 京王・小田急・多摩モノレール多摩センター駅から徒歩5分
- URL
- http://www.c-mam.co.jp/cocoplace/
≪多摩市の創業支援への取り組み≫
多摩市は地域経済を活性化させるため、新規雇用の創出を期待できる創業予定の方や創業間もない方、個人事業主、フリーランスの方に対し支援を行う、「ビジネス支援施設」の認定制度を開始した。
この度2018年10月29日、多摩市ビジネス支援施設として「KEIO BIZ PLAZA」と「コワーキングCoCoプレイス」を認定している。
今後も創業を支援する人材育成や地域ぐるみで創業支援を盛り上げる仕組みを作っていく。