永山フェスティバル
21回目を迎える「永山フェスティバル」が2018年9月22日(土)と23日(日)の2日間、永山駅近くのグリナード永山、ベルブ永山など全7会場で開催される。
今回は永山フェスティバル実行委員長の荒木喜美子さんにお話を伺った。
公民館まつり「はづきまつり」が原点
永山フェスティバルはもともと、多摩市役所本庁舎横の多摩市公民館を利用する人たちによる年1回の公民館まつり「はづきまつり」が原点だった。1997年に永山公民館「ベルブ永山」が開館したのを期に「はづきまつり」も永山に移転。当初は隣接するグリナード永山で独自のイベントを開催していたが、それを合併させ、翌年より「永山フェスティバル」と名称を改めた。
現在ではグリナード広場ステージ、マクドナルド前ステージ、サロンコンサート(ベルブ永山3階)、ベルブホール(ベルブ永山5階)、つばさ広場(グリナード永山)、永山公民館館内の他、今年からヒューマックスパビリオン永山が加わり、永山駅周辺の全7会場で様々なイベントが開かれる。
今年度、永山フェスティバルの企画運営委員は事務局を含め総勢20名。
出演団体数は117組にも及ぶ。出演者全員が実行委員となるため、その数は数百人規模にもなるという。
荒木さんは「毎年2月から準備が始まって、説明会、2回の出演者会議を経て本番に向かいます。11月には反省会もあるので、お休みは12月と1月だけです」と1年のうち10ヶ月間を永山フェスティバルの準備に費やしているそうだ。
全世代が楽しめるイベント
永山フェスティバルはジャズやポップス、クラシック、津軽三味線、和太鼓など、様々な音楽演奏に加え、フラダンス、日本舞踊などの踊りも数多く披露されるのが特徴的だ。
毎年出演しているグループの中には、ファンの多い音楽グループもあるという。
しかし、誰もが演奏できるというわけではない。
開催当初、実行委員長を務めた「タマドリームジャズオーケストラ」の佐藤進夢さんから、「永フェスはクオリティの高い音楽イベントにしたい」という思いを受け継いでいる。
「新しい出演者の方には、デモテープやDVDなどで事前にパフォーマンスを確認させていただいています。イベントのクオリティを維持して、若い世代からご高齢の皆さんまで、世代間交流を取り入れながら、幅広い世代が楽しめるパフォーマンスで出演していただいてます」と荒木さんは語った。
ごみの出ない環境にクリーンなイベントを目指す
第1回から参加し、7年前に実行委員長に就任した荒木さんは、もともと消費者団体等連絡会(消団連)に所属。現在はベルブ永山内にある「リサイクルショップはらっぱ」を運営している。
荒木さんが特に力を入れている取り組みが、イベントの際に出る「ごみの減量」だ。
当初は「ごみの分別」からはじめたというごみ減量の取り組み。模擬店などで出されている焼きそばや焼き鳥は再利用可能なリユース食器で提供され、使用後はベルブ永山内の調理室で綺麗に洗浄、熱湯消毒され、再びリユース食器として使用される。この取り組みは、かなりのごみの減量に繋がっているそうだ。
荒木さんは「イベントだからと言って、ごみをたくさん出していいということではない。今後もごみを出さない環境にクリーンなイベントを目指したい」とこれからの抱負を語った。
今年は、永山高等学校から毎年参加している吹奏楽部に加え、映画部がイベントの撮影を担当、演劇部が会場整備を担当、ボランティアスタッフとして若い力も参加する。グランドフィナーレでは昨年、永山フェスティバル20周年を記念して制作されたオリジナルソング「Nagayama Song」を出演者、スタッフ全員で披露するそうだ。
公民館まつりとしてスタートした「はづきまつり」は、永山をこよなく愛する人々によって、「永山フェスティバル」として文字通り永山を代表する一大イベントに成長した。今年も永山駅周辺は市民が奏でる音楽やパフォーマンスで熱く、大きな盛り上がりを見せるだろう。
- イベント名
- 永山フェスティバル
- 開催場所
- グリナード永山、ベルブ永山、ヒューマックスパビリオン永山など全7会場
- URL(永山フェスティバル公式サイト)
- http://almacstudio.wixsite.com/nagafes