ハロウィン in 多摩センター
多摩センターの秋の風物詩「ハロウィン in 多摩センター2018」が今年も10月27日(土)・28日(日)(10月26日に前夜祭)に多摩センター駅南側一帯で開催される。
多摩センター地区連絡協議会とNPO法人 多摩子ども劇場が主体となり、実行委員会が主催している「ハロウィン in 多摩センター」は2003年に第1回が開催され、今年で16回目を数える。イベント期間中はおよそ30万人が訪れる多摩センターでも屈指の人気イベントだ。
今回は同イベントの立ち上げに携わったNPO法人多摩子ども劇場 副理事長の柴田ゆきさんと、ハロウィン in 多摩センター2018実行委員会 副事務局長の村上佳子さんにお話しを伺った。
多摩センターの街並みに似合ったお祭りをやりたい
NPO法人 多摩子ども劇場の副理事長を務める柴田さんは、30年以上に渡り、大人と子どもが共同して行う「生の体験の場づくり」を作る活動に従事している。
イベントの始まりのきっかけは2003年。当時、NPO法人 多摩子ども劇場が10月に子ども向けのお芝居をするヨーロッパの劇団をパルテノン多摩に招こうとしていた。
「常々この街がふるさとと感じられるようなことをやりたいと考えていたので、どうせなら多摩センターでヨーロッパ風の街並みに似合ったお祭をやってみたい」そう考えた柴田さんたちは、子どもたちが、自ら参画できそうなイベントを考案する中、当時はまだポピュラーではなかった「ハロウィン」に注目。
2003年に開催された第1回は5,000人ほどの来場者だったが、話題を呼び、翌年から20万人を超える人気イベントとなった。
「ハロウィンというキーワードからトリックオアトリート、仮装コンテストと次から次へとイベントのイメージが広がりました」と柴田さんは当時を振り返る。
イベントの中でも人気なのは、指令書を手に参加企業のチェックポイントを巡ると、お菓子などのトリート(いいもの)がもらえる「トリックオアトリート」だ。
各日先着4,000名が参加出来るが、毎年受付時間にもなると、隣接する多摩中央公園には溢れんばかりの多くの親子連れが集まるという。
カボチャのランタン作りがイベントに一体感を生んだ
また、本物のカボチャをくり抜いて作るジャック・オー・ランタンを並べた「ジャック・オー・ランタンナイト」も人気イベントのひとつ。使用するカボチャは毎年、長野県にある八ヶ岳中央農業実践大学校(八ヶ岳農場)から購入しているという。
「ハロウィンかぼちゃ」という品種や「AG(アトランティック・ジャイアンツ)」という品種の大きいものは重さ140kgもある巨大なカボチャなど、数種類のカボチャ350個が用意される。
カボチャは市内の児童館や小学校に配布され、各地のコミュニティ内でオリジナルのランタンを製作。イベント当日に会場に持ってきて飾られる。
イベント当初は不特定多数の子どもたちに、単に物をあげるだけのイベントになっていないか、悩んだ時期もあったそうだ。「2005年から地域の人達とカボチャのランタンを一緒に作るという体験を提供したことでイベントに一体感が生まれ、気持ちが楽になりました」と柴田さんは語った。
みんなが笑顔になれるハロウィンイベントに
今年から実行委員会の副事務局長を務める村上佳子さんは2013年からイベントに携わり、今年で5回目となる。「ハロウィン自体は、今は珍しいものではなくなってきていますが、安全に楽しんでもらいたいと言う気持ちは変わりません。参加する方も、運営するスタッフも、双方が自然に笑顔になれるイベントが作れれば」と今年の意気込みを語った。
現在では、子供時代にイベントに参加したスタッフが、今度は自分の子供を連れて来るという新たな循環が生まれているという。今日では秋のポピュラーなイベントとして日本中で開催される「ハロウィン」だが、子供が純粋に楽しめる大規模イベントは数少ない。「ハロウィン in 多摩センター」は、子供たちを主役に、参加者自身も一体になって楽しめるハロウィンイベントとして、今後も続いていくだろう。
- イベント名
- ハロウィンin多摩センター
- 開催場所
- 多摩センター駅南側一帯
- URL(ハロウィンin多摩センター公式サイト)
- http://www.tamajack.com/