Patisserie Boulangerie toi toi toi
聖蹟桜ヶ丘駅を出て徒歩3分ほどの場所にあるPatisserie Boulangerie toi toi toi(パティスリー ブーランジェリー トイトイトイ)。
かわいらしい外観につられてお店のドアをあけると、フワッと甘く香ばしい香りがひろがる。地元の人に人気のパンとケーキを扱うお店だ。
今回はオーナーパティシエの下高 光弘さんにお話を伺った。
華麗な経歴を持つパティシエが多摩市に店舗を構えた理由
出身は奈良で専門学校も大阪という下高さん。フランスのリヨンで修行をしていた際の出会いから「パークハイアット東京」で働きはじめ、その後もミシュラン1つ星の「銀座 菓楽」や自由が丘の「ガトーナチュレール・シュウ」、表参道の「ドミニク・アンセル・ベーカリー」など華麗な経歴を持つ。
そんな下高さんがなぜ多摩市にお店を構えたのか聞いてみると、独立するまでの約10年のあいだ聖蹟桜ヶ丘に住んでおり、そのまま家族をもったからとのことだった。ご自身のお子さんが小学生になると、このあたりは子供の数が多くケーキ屋をやるには最適な場所であると気付き、店舗を探していたそうだ。
3年ほど探し、ようやく見つけた店舗で2017年11月9日にオープンした。すでに地元のお客さんで賑わっている。
シンプルな素材を使い職人技で仕上げるパンとスイーツの品々
パティシエである下高さんが”ブーランジェリー(パンのお店)”と付けてパンも扱うのには理由があった。ケーキや焼き菓子はなかなか毎日食べるものではないが、日本人の7割は朝食にパンを選ぶといわれる。ご本人もパンが好きなこともあり毎日気軽に寄ってもらいたいからとのことだった。
大人気のクロワッサンやデニッシュの生地には高千穂発酵バターを使っており、サクサクのクロワッサンにかじりつくとバターの濃厚な香りを感じることができる。また、日本に1%しかいないジャージー牛からとれた生クリームを使った食パンももうすぐ販売開始とのことで、より生活に根差したお店になりそうだ。
toi toi toiでは、すべての商品をシンプルな素材で丁寧に作っている。プロの製菓用のミックス粉や増粘剤・安定剤などは一切使わずに、配合を調節し季節に応じておいしい品々を作っているそうだ。職人気質の下高さんのこだわりで作られるパンやスイーツは素材の味がしっかりするホッと心が安らぐようなおいしさを感じる。
地元のつながりで生まれた多摩市の地酒を使った生チョコ
ご自身の居住地でもあるがゆえに繋がった人々とのふれあいで生まれたスイーツも多い。
地元の人だからこそ知っている農家から直接フルーツを仕入れるなどフットワークが軽いのも特徴だ。多摩市のスイーツとして珍しいのは、なんといっても地酒を使った生チョコだろう。
お子さんの友人のお父さんが日本各地の地酒を取り扱う「小山商店」にお勤めで、バレンタインのチョコレートに使うお酒について相談し生まれたのだという。
純米吟醸「原峰のいずみ」と梅酒「白加賀の梅」の2種類があり、それぞれお酒の香りや味わいが十分感じられる大人の生チョコに仕上がっている。
大変好評だったため涼しいシーズン中は買えるようにと、2018年は9月に販売を開始した。小山商店でも少量取り扱いがあり買うことができるそうだ。
特別なオーダーメイドケーキでお祝いごとを彩る
toi toi toiのケーキやパンがおいしいのはもちろんだが、何よりすごいのはデザインケーキの技術と対応力である。
まるで本物のキャラクターのようなマスコット人形や、実物かと思うような花やカメラなどの再現もできる。もちろんすべて食べられる。全面にイラストが入ったタイプは+800円ほどで対応してもらえるため、リーズナブルにオーダーメイドのケーキが楽しめると大変好評のようだ。
5日ほど前に予約すれば、ほぼ対応できるとのことなので、特別なお祝いをしたい方はぜひ相談してみてはいかがだろうか。
今でも地元の方々に愛されているtoi toi toiだが、下高さんに今後の展望を聞くと「今後も地元の素材を使った商品を作り、もっと知ってもらいたい。そして特別な日にオーダーメイドケーキを使ってもらいたい。」と語ってくれた。
- 店名
- Patisserie Boulangerie toi toi toi
- 住所
- 東京都多摩市関戸4-23-2
- 連絡先
- 042-319-6687
- 営業時間
- 10:00~20:00
- 営業日
- 不定休
- URL
- https://www.toitoitoi-seiseki.com