KAOFES
今年で6回目となる「KAOFES(カオフェス)」が、2019年9月15日(日)に聖蹟桜ヶ丘駅からほど近い、多摩川河川敷の一ノ宮公園で開催。同日には花火が上がるイベント「せいせきみらいフェスティバル」も開催される。
今回は「KAOFES」を主催する、KAOFES実行委員会、実行委員長の石山弘明さんにお話しを伺った。
KAOFES誕生のきっかけ
「KAOFES」の前身は、聖蹟桜ヶ丘にある産婦人科「赤枝医院」で産まれた子どもたちとお母さんたちを対象に毎年9月に開催されていた「赤枝夕涼み会」というイベントだった。
お母さんたちから「赤枝フェスティバル(通称:赤フェス)」とも呼ばれていたこの無料イベントは、5年目ともなると約2,000名以上が来場する人気のイベントとなっていた。
当時から赤枝医院の院長秘書を務めている実行委員長の石山さんは「院長の赤枝から『子どもからお年寄りまで誰でも楽しめて、同時に地元の飲食店も盛り上げられるようなイベントにできないか』と頼まれました。私はイベンターではないので、ハードルが高かったですが、はじめから『出来ない』というのも好きではないので『どこまで話に近づけられるかやってます』と話したのが、KAOFES誕生のきっかけです」と当時を振り返る。
イベント名は、成長した子どもたちから親に向けたメッセージ「KIDS ARE OK」の頭文字をとって「KAOFES」と名付けられた。
ここには、子どもたちは大人が見ていないところでしっかり成長しているという意味と、子どもたちだけでなく保護者も、顔と顔を合わせたコミュニケーションを図ることで、楽しいことも苦しいこともみんなで共有できるような環境を作りたいという意味が含まれている。
「子供の頃の楽しい思い出は、大人になっても良い記憶として心の中にずっと残っています。KAOFESに参加した子どもたちが成長して地元を離れても、イベントの事を思い出して、いつの日かふるさとの多摩市に戻って来てくれたら嬉しいですね」と石山さんは笑顔を見せた。
まちぐるみのイベント
KAOFESの会場には市内の企業が協力し、車のエンジニア、銀行員、アニメーターをはじめ、さまざまな職業体験ができる「お仕事ブース」や「ワークショップブース」が数多く出店する。
お仕事体験をすると「カオマネー」と呼ばれるイベント内で使える通貨がもらえ、それを使ってワークショップや縁日などで遊ぶことができる。
他にも警視庁騎馬隊や白バイによる試乗体験や、消防車両を展示。市内の飲食店など20店舗以上が出店する「グルメブース」では、焼きそば、ハンバーガー、日本酒やクラフトビールなども販売され、子どもも大人も1日中楽しめるイベントとなっている。
「1年目は数店舗ほどでしたが、回を重ねる度に出店数が多くなってます。昨年からは永山や多摩センターエリアのお店からも出店いただいて、まちぐるみのイベントになって来ています」と石山さんは話す。
子どもたちが主導の地域フェスに
イベントの運営は約120名の学生たちや、赤枝医院で出産されたお母さんたちによる、ボランティアスタッフの協力によって支えられている。
石山さんは「KAOFESは小学校1年生〜6年生までを対象としたイベントですが、今後は子どもたちによる実行委員会を作って、中学生以上でもイベントの運営に関われるような、子どもたち主導のフェスに出来たらいいですね」と今後のイベントのあり方について抱負を語った。
赤枝医院で出産した親子を対象としてはじまったこのイベントは、今や多摩市を代表する親子で楽しめる地域フェスに成長した。いつの日か、KAOFESに参加した子どもたちが自分の子を連れて、親子3代でイベントに参加する日も近い。
- イベント名
- KAOFES
- 開催日時
- 2019年9月15日(日)10:00〜16:00(受付9:30〜)
- 開催場所
- 一ノ宮公園(多摩川河川敷)
- URL(KAOFES公式サイト)
- https://www.kaofes.net/