1. このページをSNSで投稿する:
  2. Twitter
  3. Facebook
vol.11

cafe GARDEN

様々な出逢いと偶然に導かれてここまでやって来た

 聖蹟桜ヶ丘の街角に、大きなガラス窓の印象的なカフェがあり、地域の人たちの憩いの場となっている。店頭にはロードバイク専用のラックが置かれ、遠方から訪れるお客様も後を絶たない。ご自身も身体を動かすのが趣味だという店長の駒嶺さんに、その思いを語ってもらった。

人生初の料理の師匠は実家のお母さん

 駒嶺さんのご両親は長年、青森で「時計屋・眼鏡屋」を営んでおり、実家は常に近所の人たちや、初めて目にするお客様などで賑わっていた。その為に自然とコミュニケーション能力が高まったという。
 料理の得意なお母さんはよく近所の人たちに手料理を振る舞っていた。3人兄弟の末っ子で“甘えん坊”だった駒嶺さんは、そのお母さんの手伝いをしている内に、自然と料理上手になったという。「人生初の料理の師匠は、おふくろです」という駒嶺さんにとっての“料理哲学”は、「毎日、手を抜かずに料理を美味しい作り続けること」で、“料理の美味しさと見栄えの美しさ”への探求には余念がない。

お店の看板メニューはハンバーガー

 聖蹟桜ヶ丘の駅近くでカフェをオープンする際にまず考えたのは、「地元のお客様に是非、足を運んでもらいたい」という思いだった。その為に若いスタッフに頼んで、ツイッターやブログ、あるいは口コミなどを通してお店の宣伝に協力してもらった。
 お店の看板メニューはハンバーガーで、理由は「スタッフ皆が好きだから」だそうだ。中身のパテはもちろんのこと、外側のバンズについても、仕入先のベーカリーに焼き方から弾力性まで指示するほど、出来上がりにこだわっている。

料理人としてのスタートは和食の板前だった

 物心ついた頃から手先が器用で、料理だけでなく、自分の趣味のプラモデルやラジコン作りに精を出していた駒嶺さんは、高校を卒業すると同時に上京して、代々木にある「調理専門学校」で料理の基礎をしっかりと学んだ。調理学校を卒業後は、日本橋にある和食店に就職をして板前として丸5年間、修行に励んだ。この5年間は人生において一番、苦労を強いられた時期で「あの時の苦しさを思えば、今、大抵のことは我慢できますね」と当時を振り返る。
 その後、縁もゆかりもなかった都内のダイニングバーの門戸を叩いて、“和風創作料理”のシェフと店長を務めた後、2軒目のお店で知り合ったお客様から「マタニティーリゾート」をコンセプトにしている産院の料理長の仕事を紹介されて、多摩市内に住居を構えた。

壁は乗り越えるのでなく、ぶち壊すもの

 ご自身の性格の強みを「弱音を吐かずに、常に前向き」と評する駒嶺さんは「人生の壁にぶつかった時には、乗り越えるのではなく、ぶち壊すようにしています」と、実に頼もしい。趣味はフルマラソンにトライアスロンで、長時間に渡るレースの中で“自分の来し方行く末”などについて思いを馳せているという。
 「飲食店の仕事は体力がないと続かないから」と、忙しい合間を縫っての体力続りにも余念がなく、「人生もスポーツも、乗り越えたものにしか見えないものがある」とその醍醐味を語る。

毎年、3月末には「サプライズパーティー」を開催

 カフェがオープンした3月26日には毎年、お世話になっているお客様への感謝を込めて「サプライズパーティー」を開催している。開店6周年目の今年は、テーブル3つを繋げた上で本マグロの“解体ショー”をお披露目して、その場で刺身にして、握り寿司を握ってゲストに振る舞ったという。また中華料理専門のスタッフには“北京ダック”を作ってもらった所、どちらもお客様に非常に喜んでもらえたという。こんな所にも駒嶺さんの不断の努力とホスピタリティーが溢れている。

若者が戻って来るような地域にしたい

 幼い頃は誰もが都心に憧れて、自分たちの生まれ育った地域を離れて、行動範囲を広げて行こうとする。こうした傾向は多摩市でも変わらず、「自分自身を振り返っても、仕方がないこと」と駒嶺さんは分析する。しかし「若い頃、都心へ出て行った人たちがある程度、年齢が行った時に、鮭が生まれ故郷の川に遡上してくるように、この地に戻って来たくなる様な街にしたい」との思いから、仲間たちと様々な地域活動に携わってきた。
 まずはその健脚を活かして「一般社団法人 TAMA RUNNERS」 主催の「聖蹟サンタマラソン」に参加を果たした。また数年前にご自身が父親になったのを機に、子育て世代への関心も高まって、多摩市近隣で生まれた子どもたちをメインに開催している「KAOFES」(カオフェス)に参加もした。
 「多摩市の未来をより良いものにする為に、この地域を活性化して、若者が育ちやすい街にしたい」と豊富を語る駒嶺さんは、実家のご両親が自分のお店を拠点にして地域の繋がりを深めていたように、ご自分の勤務するカフェを拠点にして、活動の幅を広げて行くことだろう。

店名
cafe GARDEN
住所
〒206-0011 多摩市関戸 2-37-3 さくらゲート 1F
連絡先
042-373-0670
営業時間
11:00 – 23:00
URL
cafe GARDEN
http://cafe-garden.jp/
KAOFES
http://kaofes.com/
一般社団法人 TAMA RUNNERS

 

フードチーフディレクター 駒嶺 尚久

二児の父親でもある、店長の駒嶺さんは「わが子を持つようになって、親としての視点を持てるようになりました」とご自身を振り返る。


丘のまち物語/INTERVIEW ISSUE

多摩で暮らす人たちに軸を据えて、その暮らしぶりや思いなどを語ってもらいます。

珈琲屋 黒子 

貝取北センター商店街の一角にあるスペシャルティコーヒー専門店『珈琲屋黒子』今回は『珈琲屋黒子』の店主 尾籠一誠 (おごもりいっせい)さんにお話を伺った。
...read more

せいせきカワマチ 

多摩市との連携協定に基づき聖蹟桜ヶ丘駅近くの多摩川河川敷(一ノ宮公園よこ)に整備された芝生広場「せいせきカワマチ」を運営管理する「一般社団法人 聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメント」事務局の宮原優人さん、山﨑瞭佑さんにお話を伺った。
...read more

「アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ」と「ゆぎ書房」 

関戸公民館で開催された「ラスカル子ども映画祭(多摩市 ✕ (株)日本アニメーション共催)」では、「アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ」の『まっくらやみのかいぶつ』アニメーションのスクリーン上映とそれに合わせて読み聞かせが行われ、多くの親子連れで賑わった。今回は「アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ」の日本語版を出版する「ゆぎ書房」代表の前田君江さんにお話しを伺った。
...read more

三丁目の家 

玄関の横に「多摩市関戸三丁目の家」と記されたこの長屋では、毎週金曜日になると多くの子どもたちが楽しく遊ぶ声が聞こえてくる。 今回は「三丁目の家」を運営する「くべーる会」代表の松尾 友起さんにお話しを伺った。
...read more

中央図書館× 丸善 開館記念スペシャル対談 

多摩市立中央図書館オープニング記念企画。多摩市立中央図書館の館長・横倉妙子さん、丸善 多摩センター店の店長・中西慶太さんと一緒に新しい中央図書館内を巡ります。
...read more

多摩ニュータウン育ちの一級建築士・小野澤裕子さん 

落合の団地で育った小野澤裕子さんは、多摩市を中心に多摩ニュータウンで活躍する一級建築士だ。 昨年、長年両親と住むご自宅をバリアフリーにリフォームしたことで、多摩ニュータウンの魅力を再確認したという。 今回は多摩ニュータウン育ちの一級建築士、小野澤裕子さんにお話しを伺った
...read more

多摩市在住のパラリンピアン・東京2020パラリンピック 5人制サッカー(ブラインドサッカー)日本代表、黒田 智成選手 

東京2020パラリンピック競技大会が無事閉幕した。多摩市在住の黒田 智成選手が大会期間中3得点をあげ、日本の勝利に大いに貢献したことは記憶に新しい。今回は2002年からブラインドサッカー男子日本代表として活躍する黒田 智成選手にお話しを伺った。
...read more

生まれ変わったケトルドラム 

2020年11月に惜しまれつつ閉店した聖蹟桜ヶ丘の老舗コーヒーハウス「ケトルドラム」が、今年4月30日にリニューアルオープンした。今回は同店の新たな店主、棚沢正義さんと永子さん夫妻にお話しを伺った。
...read more

HUGSY DOUGHNUT(ハグジードーナツ) 

聖蹟桜ヶ丘駅から歩いて約7分、多摩川の近くの路地を進むと一軒の古民家が見えてくる。ここは土日祝日限定で開いているドーナツ専門店「HUGSY DOUGHNUT(ハグジードーナツ)」だ。今回は店主のまつかわひろのりさんにお話しを伺った。
...read more

ZIKICO(ジキコ) 

味を変えないスプーンやフォークなどのカトラリーを作る会社が多摩市にあるのをご存知だろうか。「ジルコニア」という鉱物由来のセラミックに特化したプロダクト「ZIKICO」(ジキコ)を作る株式会社ZIKICOの代表取締役、山瀬光紀さんにお話しを伺った。
...read more

堀内文翔さんとリアルタイムクーポンアプリ 

多摩市には飲食店を支援しようと奮闘する中学生がいる。今回は鶴牧在住の中学生、堀内文翔(ほりうち あやと)さんにお話しを伺った。
...read more

東京都立多摩桜の丘学園とボッチャ 

多摩市聖ヶ丘にある東京都立多摩桜の丘学園では、来年に延期された東京2020パラリンピックの正式競技「ボッチャ」の魅力を発信し、地域の新たな取り組みとして注目されているのをご存知だろうか。今回は同学園の高等部主幹教諭、高橋幹基さんにお話しを聞いた。
...read more

リカーMORISAWA 

多摩市の東寺方に江戸時代末期から続く「森沢商店」その昔、「國見世」という屋号で様々な商品を販売し、戦時中は国からの配給所としての役割もあった同店は、現在「リカーMORISAWA」として、店舗での販売とともにインターネット上で世界中のワインを届ける店の草分け的な存在として、多くのワイン愛好家の支持を得ている。
...read more

メガネ食堂BAR(スタジオメガネ) 

多摩ニュータウンの落合団地商店街にある設計事務所の一部をつかった「メガネ食堂BAR」。今回は同店を手掛ける設計事務所「スタジオメガネ」代表の横溝惇さんにお話しを伺った。
...read more

ケトルドラム 

聖蹟桜ヶ丘の駅前の聖蹟Uロードから1本入った路地で37年続く喫茶店「ケトルドラム」の店主、祖母井春子さんとご主人の洋さんにお話しを伺った。
...read more

たまロケーションサービス 

多摩市のフィルムコミッション「たまロケーションサービス」代表の柴田 孝司さんと副代表の鳥居 俊平太さんにお話を伺った。
...read more

KAOFES 

今年で6回目となる「KAOFES(カオフェス)」の実行委員長を務める石山弘明さんにお話しを伺った。
...read more

apricot(アプリコット) 

南野の恵泉女学院大学の正門前にある人気のコッペパン専門店「apricot(アプリコット)」さんにお話しを伺った。
...read more

ベジフルキッチン トレーノ・ノッテ ※現在は閉店しています 

多摩センターにあるレストラン「べジフルキッチン トレーノ・ノッテ」を経営する㈱サニーワークスさんにお話しをお伺いした。
...read more

Kitchen SUNNY HEART 

京王•小田急多摩センター駅から徒歩10分のところにあるkitchenSUNNYHEART
...read more

未知カフェ ~TAMA REVIVAL~ 

多摩市の若者世代による新たなまちづくりの拠点「未知カフェ ~TAMA REVIVAL~」が2月23日にオープンした。
...read more

多摩市発のユニークなオリジナル文房具&雑貨「geodesign(ジオデザイン)」 

ユニークなオリジナル文房具や雑貨を生み出している(株)ジオさんにお話をお伺いした。
...read more

コワーキングCoCoプレイス 

「子どものそばで仕事がしたい」そんな思いを実現できる場所が多摩市にある。
...read more

サテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」※移転前の記事です 

「働き方改革」が叫ばれている昨今、京王プラザホテル多摩2階にサテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」がオープンした。
...read more

MUJI × UR団地リノベーションプロジェクト 

団地の新しい住み方「MUJI × UR 団地リノベーションプロジェクト」のご担当者にお話を聞きました。
...read more

ハロウィン in 多摩センター 

多摩センターの秋の風物詩「ハロウィン in 多摩センター2018」が今年も開催される。
...read more

Patisserie Boulangerie toi toi toi 

聖蹟桜ヶ丘駅を出て徒歩3分ほどの場所にあるPatisserie Boulangerie toi toi toi。
...read more

永山フェスティバル 

21回目を迎える「永山フェスティバル」が2018年9月22日(土)と23日(日)の2日間で開催される。
...read more

恵泉女学園大学 

多摩センター駅前からスクールバスで約7分。そこには、自然と静かに対話できる空間が広がっている。
...read more

多摩市若者会議 

多摩市では「多摩市若者会議」を昨年度より開催している。
...read more

桜ヶ丘ゴルフ練習場 

桜ヶ丘カントリークラブの隣にゴルフ練習場があるのをご存知だろうか。
...read more

せいせき桜まつり 

37回目を数える聖蹟桜ヶ丘の春の風物詩「せいせき桜まつり」が去る4月8日に開催された。
...read more

多摩市出身のJリーガー・東京ヴェルディ 田村直也選手 

多摩市をホームタウンとするサッカーJリーグクラブ「東京ヴェルディ」には多摩市出身の選手が活躍している。
...read more

杖道とアート 

400年以上前から続く、杖道(じょうどう)という武道があるのをご存知だろうか。
...read more

多摩センターイルミネーションのもみの木 

パルテノン大通りには高さ12mのクリスマスツリーが設置され、多くの人々を魅了している。
...read more

京王プラザホテル多摩 ※営業終了しています 

今年創業27年を迎えた多摩センター駅前の京王プラザホテル多摩には
...read more

聖蹟サンタマラソン 

「聖蹟サンタマラソン」が2017年12月17日(日)に聖蹟桜ヶ丘の一ノ宮公園で開催される。
...read more

せいせきみらいフェスティバル 

今年で3回目となる「せいせきみらいフェスティバル」が2017年9月17日(日)に開催される。
...read more

E’s CAFE 

日本初の障がい者就労で運営するスポーツバー「E's CAFE」がオープンした。
...read more

TAMA映画フォーラム実行委員会 

「映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は今年で27年目を迎えた。
...read more

京王ほっとネットワーク移動販売 

多摩ニュータウンのエリアのお買い物をサポートする移動販売車をご存知だろうか?
...read more

J Smile多摩八角堂 

豊ヶ丘にある「J Smile多摩八角堂」が賑わいを見せている。
...read more

新倉農園 

美味しい苺やブルーベリーの味覚狩りと体験農園が楽しめる新倉農園
...read more

ネコサポ 

「ネコサポ」というお買い物や家事の代行サービスをご存知だろうか?
...read more

ウルトラランナー井上真悟さん 

多摩市には常に過去の自分を越えようとする世界的なランナーがいる。
...read more

moi bakery 

天然酵母のハード系パンが人気の豊ヶ丘「moi bakery」
...read more

コンティ多摩センター ※営業終了しました 

コンティ多摩センターはこれまでの公民館や生涯学習センターとは一線を画した会員制の複合施設だ。
...read more

京王多摩センター駅 武田阿沙美さん 

京王多摩センター駅は今年3月からサンリオとのコラボで駅全体が大きく様変わりした。
...read more

ル・ププラン 

「ル・ププラン」では、素材にこだわったフレッシュなケーキを提供している。
...read more

Pizzeria La.Pala 

「ラ・パーラ」では、地場野菜を使った本格的なナポリピッツァやパスタなどが頂ける。
...read more