聖蹟サンタマラソン
今年で5回目となる「聖蹟サンタマラソン」が2017年12月17日(日)に聖蹟桜ヶ丘の一ノ宮公園で開催される。このイベントは参加者全員がサンタクロースのコスチュームに身を包み、リレー形式の3時間耐久レースや子供たちが参加する「サンタキッズダッシュ」などファミリーでも楽しめるファンランイベントだ。
今回は大会を運営する一般社団法人TAMA RUNNERS代表理事の馬場保孝さんにお話を伺った。
イギリスで開催された「サンタマラソン」に衝撃を受けた
馬場さんは1986年生まれの30歳。高校卒業後、東京消防庁を経て現在はスポーツシューズメーカーの直営店に勤務している。小さい頃から走るのが好きだったという馬場さんは仲間と一緒に一般社団法人TAMA RUNNERSを設立し、2013年6月に「第1回聖蹟リレーマラソン」を開催した。
その際、仲間と「『楽しかったからまたやろう!』なんて言っていて、せっかくやるなら楽しい企画でやりたいなといろいろ考えていました。」と馬場さんは当時を振り返る。そんな中、馬場さんはイギリスのリバプールで数千人が参加したサンタマラソン大会「サンタダッシュ」のニュースを見て衝撃を受けたという。
「壮観な光景でした。こういうイベントができたら面白いなと思って。」それからすぐに準備に取り掛かった馬場さんは、その年の12月に「第1回聖蹟サンタマラソン」を開催し360名が参加したそうだ。その後、2015年の3回目からは1,000名以上が参加する人気のマラソン大会に成長した。
リピーター続出、人気種目は「ひよこの部」
「聖蹟サンタマラソン」の種目は1チーム(4名から10名)がアップダウンの激しい2.5kmの周回コースを走る3時間耐久レース「サンタリレー」、小学生が学年別に2,000mを走る「サンタキッズダッシュ」、未就学児が42.195mを走る「ひよこの部」の3種目。
一番人気の種目は、親子で参加する「ひよこの部」。専属カメラマン撮影のレース中の写真や、フォトエリアで記念に撮影する家族写真が参加賞としてもらえる特典(写真の料金は参加費に含まれている)が人気だという。子供の成長具合が分かって記念になると親御さんからも好評で、毎年リピーターが増えているそうだ。
また「聖蹟サンタマラソン」は女性の参加率の高さが特徴的だ。通常、マラソン大会は男性の参加者が多いのだが、この「聖蹟サンタマラソン」は男性46%、女性54%と女性の参加者が過半数以上を占めている。さらに参加者の平均年齢も38.4歳とこちらも通常のマラソン大会に比べて若い人の参加が目立って活気にあふれている。
「マラソン大会の参加者は、通常速く走ることを目標にしている人が多いが、サンタマラソンに関しては単純に1日楽しめればという人が多いのも特徴の一つです。」と馬場さん。こういった敷居の低さも若者やファミリーが多く参加している要因かもしれない。
聖蹟桜ヶ丘をサンタマラソンの街にしたい
大会終了後、参加費やスポンサー費の一部から大会運営を通して、市内の小学校にスポーツ用品をプレゼントしている。参加者は大会当日にサンタクロースの衣装を着て走るだけでなく、大会終了後は本物のサンタクロースになれるというのが「聖蹟サンタマラソン」のコンセプトだ。
馬場さんは「1年に1回くらい、こんなお祭りイベントがあってもいいんじゃないかなと。いろんな人に知ってもらって『聖蹟桜ヶ丘と言えば、サンタマラソンの街』と言われるようになったらいいなと思っています。」と今後について力強く答えた。
インタビューの最後に「いつかは東京マラソンみたいな大きな大会を多摩市でできたら。」と語った馬場さん。イギリス・リバプールを超えるサンタマラソン大会が聖蹟桜ヶ丘で開かれる日も近い。
- イベント名
- 第5回聖蹟サンタマラソン
- 開催日時
- 2017年12月17日(日)9時00分~15時00分
- 開催場所
- 一ノ宮公園(多摩川河川敷)
- アクセス
- 京王線聖蹟桜ヶ丘駅より徒歩5分
- URL(聖蹟サンタマラソン公式サイト)
- https://www.santamarathon.tokyo/