1. このページをSNSで投稿する:
  2. Twitter
  3. Facebook
vol.13

永どんサポーターズクラブ 加藤さん

今、住んでいるこの地域の魅力を発信したい!

 ここ1年くらいの間に、多摩市のイベントに登場するようになった「永どん」は、「地元・永山の魅力を伝えたい」という加藤さんたちの熱い思いがきっかけとなって、誕生した。今回は「永どん」の“生みの親”である加藤さんに、「永どん」誕生の秘話と地域活性化への思いをお聞きした。

映画好きが高じて、映像の世界へ

 現在、共同経営者と映像制作会社を経営する加藤さんは、若い頃から、映画を鑑賞するのが趣味だった。大学在学中は、実家のある山梨から月に一度は泊りがけで東京に出て来て、レイトショーも含めてまとめて7~8本の映画を鑑賞していた。
 大学4年になってからは「映画制作のワークショップ」にも参加するようになり、その活動は大学卒業時まで続いたという。「周りの同級生たちが“就活”で忙しい中、焦りは感じませんでしたか?」と問えば「特に感じませんでしたね」と微笑む加藤さんは、いい意味で自分のペースを守ることに長けているようだ。

偶然に導かれて、映像制作業界へ

 そんな加藤さんが、映像制作業の仕事に就くようになったのは、偶然が重なったお蔭だという。ある時、役者志望の友人が劇団のオーディションを受けるのに付いていった所、その劇団から「映像制作を手伝ってくれないか?」と声を掛けられて、色々と現場作業を手伝うようになった。その時の経験を振り返って、「最初は完全にボランティアでしたが、ここで色々と学べたことは、後になって非常に役立ちました」と感謝を示す。その後、現在の会社を興す為に、保険会社に約1年間勤務した際にも、チラシやパンフレットのデザインなどを一任されて、色々と勉強させてもらったという。

多摩市への転居と共に、大きな転機が訪れた

 保険会社に約1年間、勤務した後に、加藤さんは仲間と共に現在の会社を興した。その後、3人目のお子さんが生まれたのを機に多摩市永山に転居したことによって、大きな転機を迎えることになる。「自分たちの住む地域の為に何かしたい」と日頃から思っていた加藤さんは、市報に載っていた「多摩市自治推進委員会」のメンバーに応募して、月に1度の会合に参加するようになった。この委員会のメンバーの中に「多摩子ども劇場」の柴田さんがいたお蔭で、「NPO法人シーズネットワーク」の岡本さんや、宅配弁当店「キッチンぴっこら」で働く吉田さんなど、地域で活躍する人たちとより深く、より広く繋がれるようになった。委員会での活動は丸二年間続いたが、その時にご縁の出来た人たちとは、今でも密接な繋がりがある。

Facebookで「多摩・永山タウン」のサイトを立ち上げる

 さらに 上の子どもたちが通う幼稚園で知り合った、近所の内堀さんと家族ぐるみで付き合うようになり、その内に内堀さんのご主人と連れ立って飲みに行くようになった。二人に共通するのは「地元、永山をもっと盛り上げたい」「ここ永山地域の為に仕事をしたい」という思いだった。内堀さんがWeb関連の仕事に就いていたというのもあり、2013年10月に、facebookに地元の情報発信サイト「多摩・永山タウン」を立ち上げた。

「永山のキャラクター」=「永どん」の誕生

 約一年間、「多摩・永山タウン」のサイトで、地元の魅力を発信して来た所で、どちらからともなく「永山の魅力をアピールできるキャラクターを作ろう」という話になり、知り合いの女性デザイナーさんにお願いして、制作してもらったのが「どんぐりの木の精・永どん」である。「永どん」の由来は、市内の公園にたくさんあった「ドングリ」にヒントを得て、全体のイメージと名前を決定した。「永どん」が身に付けているポシェットは山桜をデザインしたもので、しっぽはイチョウの葉をモチーフにしている。「永どん」はしばらくの間、サイト内にひっそりと存在していたが、ある時、前出の「多摩子ども劇場」の柴田さんがfecebookで「いいね!」をした所、広く知れ渡るようになった。

動いている「永どん」を見て、感無量だった!

 そんな「永どん」がサイト上の画像から飛び出して、【多摩・永山タウン】のキャラクターとなったのは、2014年10月の「グリナード永山」の“40周年記念”のイベントがきっかけだった。イベントの主催者が「何かいいキャラクターはいないか?」と探していた時に、「永山には、既に、こんな魅力的なキャラクターがいますよ」と紹介してくれたのが「NPO法人シーズネットワーク」の岡本さんだった。
 イベントの時に、初めて動く「永どん」を目にした加藤さんは、感無量だったという。この時の感動を「『多摩・永山タウン』のサイトを立ち上げて、わずか2年後に『永どん』が誕生したのは、本当に夢の様でした」と振り返る。

動くこと、発信することが大切!

 加藤さんが会長を務める「永どんサポーターズクラブ」の会員は、現在5名である。メンバーには共にSNSを立ち上げた内堀さんに、柴田さん、岡本さん、吉田さんなどが名を連ねている。
 最近、「永どん」を通じた地域活動により、多くの人や企業との繋がりが広がって来ている。吉田さんが勤務する宅配弁当店「キッチンピッコラ」では、「7のつく日は永どんの日」と称して、売上げの一部を地域のNPOに寄付している。また「永どん」のLINEスタンプを販売した所、国内はもちろんのこと、マレーシアやインドネシアなどのアジア圏だけでなく、アメリカやオーストラリアなど、世界中から注文が届いているという。
 「永山」という一地域から、世界へ。壮大な夢を描く加藤さんたちの未来は、さらに明るく輝いていくことだろう。

URL
永どん
http://nagadon.jp/
永どんサポーターズクラブ
https://www.facebook.com/tamanagadon
多摩・永山タウン
https://www.facebook.com/NagayamaTown
加藤岳洋さん 会長

元来、映画好きの加藤さんだが、「最近は忙しくて、映画を見る暇もないですね」と超多忙な様子である。


丘のまち物語/INTERVIEW ISSUE

多摩で暮らす人たちに軸を据えて、その暮らしぶりや思いなどを語ってもらいます。

珈琲屋 黒子 

貝取北センター商店街の一角にあるスペシャルティコーヒー専門店『珈琲屋黒子』今回は『珈琲屋黒子』の店主 尾籠一誠 (おごもりいっせい)さんにお話を伺った。
...read more

せいせきカワマチ 

多摩市との連携協定に基づき聖蹟桜ヶ丘駅近くの多摩川河川敷(一ノ宮公園よこ)に整備された芝生広場「せいせきカワマチ」を運営管理する「一般社団法人 聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメント」事務局の宮原優人さん、山﨑瞭佑さんにお話を伺った。
...read more

「アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ」と「ゆぎ書房」 

関戸公民館で開催された「ラスカル子ども映画祭(多摩市 ✕ (株)日本アニメーション共催)」では、「アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ」の『まっくらやみのかいぶつ』アニメーションのスクリーン上映とそれに合わせて読み聞かせが行われ、多くの親子連れで賑わった。今回は「アイスランドのかいぶつ絵本シリーズ」の日本語版を出版する「ゆぎ書房」代表の前田君江さんにお話しを伺った。
...read more

三丁目の家 

玄関の横に「多摩市関戸三丁目の家」と記されたこの長屋では、毎週金曜日になると多くの子どもたちが楽しく遊ぶ声が聞こえてくる。 今回は「三丁目の家」を運営する「くべーる会」代表の松尾 友起さんにお話しを伺った。
...read more

中央図書館× 丸善 開館記念スペシャル対談 

多摩市立中央図書館オープニング記念企画。多摩市立中央図書館の館長・横倉妙子さん、丸善 多摩センター店の店長・中西慶太さんと一緒に新しい中央図書館内を巡ります。
...read more

多摩ニュータウン育ちの一級建築士・小野澤裕子さん 

落合の団地で育った小野澤裕子さんは、多摩市を中心に多摩ニュータウンで活躍する一級建築士だ。 昨年、長年両親と住むご自宅をバリアフリーにリフォームしたことで、多摩ニュータウンの魅力を再確認したという。 今回は多摩ニュータウン育ちの一級建築士、小野澤裕子さんにお話しを伺った
...read more

多摩市在住のパラリンピアン・東京2020パラリンピック 5人制サッカー(ブラインドサッカー)日本代表、黒田 智成選手 

東京2020パラリンピック競技大会が無事閉幕した。多摩市在住の黒田 智成選手が大会期間中3得点をあげ、日本の勝利に大いに貢献したことは記憶に新しい。今回は2002年からブラインドサッカー男子日本代表として活躍する黒田 智成選手にお話しを伺った。
...read more

生まれ変わったケトルドラム 

2020年11月に惜しまれつつ閉店した聖蹟桜ヶ丘の老舗コーヒーハウス「ケトルドラム」が、今年4月30日にリニューアルオープンした。今回は同店の新たな店主、棚沢正義さんと永子さん夫妻にお話しを伺った。
...read more

HUGSY DOUGHNUT(ハグジードーナツ) 

聖蹟桜ヶ丘駅から歩いて約7分、多摩川の近くの路地を進むと一軒の古民家が見えてくる。ここは土日祝日限定で開いているドーナツ専門店「HUGSY DOUGHNUT(ハグジードーナツ)」だ。今回は店主のまつかわひろのりさんにお話しを伺った。
...read more

ZIKICO(ジキコ) 

味を変えないスプーンやフォークなどのカトラリーを作る会社が多摩市にあるのをご存知だろうか。「ジルコニア」という鉱物由来のセラミックに特化したプロダクト「ZIKICO」(ジキコ)を作る株式会社ZIKICOの代表取締役、山瀬光紀さんにお話しを伺った。
...read more

堀内文翔さんとリアルタイムクーポンアプリ 

多摩市には飲食店を支援しようと奮闘する中学生がいる。今回は鶴牧在住の中学生、堀内文翔(ほりうち あやと)さんにお話しを伺った。
...read more

東京都立多摩桜の丘学園とボッチャ 

多摩市聖ヶ丘にある東京都立多摩桜の丘学園では、来年に延期された東京2020パラリンピックの正式競技「ボッチャ」の魅力を発信し、地域の新たな取り組みとして注目されているのをご存知だろうか。今回は同学園の高等部主幹教諭、高橋幹基さんにお話しを聞いた。
...read more

リカーMORISAWA 

多摩市の東寺方に江戸時代末期から続く「森沢商店」その昔、「國見世」という屋号で様々な商品を販売し、戦時中は国からの配給所としての役割もあった同店は、現在「リカーMORISAWA」として、店舗での販売とともにインターネット上で世界中のワインを届ける店の草分け的な存在として、多くのワイン愛好家の支持を得ている。
...read more

メガネ食堂BAR(スタジオメガネ) 

多摩ニュータウンの落合団地商店街にある設計事務所の一部をつかった「メガネ食堂BAR」。今回は同店を手掛ける設計事務所「スタジオメガネ」代表の横溝惇さんにお話しを伺った。
...read more

ケトルドラム 

聖蹟桜ヶ丘の駅前の聖蹟Uロードから1本入った路地で37年続く喫茶店「ケトルドラム」の店主、祖母井春子さんとご主人の洋さんにお話しを伺った。
...read more

たまロケーションサービス 

多摩市のフィルムコミッション「たまロケーションサービス」代表の柴田 孝司さんと副代表の鳥居 俊平太さんにお話を伺った。
...read more

KAOFES 

今年で6回目となる「KAOFES(カオフェス)」の実行委員長を務める石山弘明さんにお話しを伺った。
...read more

apricot(アプリコット) 

南野の恵泉女学院大学の正門前にある人気のコッペパン専門店「apricot(アプリコット)」さんにお話しを伺った。
...read more

ベジフルキッチン トレーノ・ノッテ ※現在は閉店しています 

多摩センターにあるレストラン「べジフルキッチン トレーノ・ノッテ」を経営する㈱サニーワークスさんにお話しをお伺いした。
...read more

Kitchen SUNNY HEART 

京王•小田急多摩センター駅から徒歩10分のところにあるkitchenSUNNYHEART
...read more

未知カフェ ~TAMA REVIVAL~ 

多摩市の若者世代による新たなまちづくりの拠点「未知カフェ ~TAMA REVIVAL~」が2月23日にオープンした。
...read more

多摩市発のユニークなオリジナル文房具&雑貨「geodesign(ジオデザイン)」 

ユニークなオリジナル文房具や雑貨を生み出している(株)ジオさんにお話をお伺いした。
...read more

コワーキングCoCoプレイス 

「子どものそばで仕事がしたい」そんな思いを実現できる場所が多摩市にある。
...read more

サテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」※移転前の記事です 

「働き方改革」が叫ばれている昨今、京王プラザホテル多摩2階にサテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」がオープンした。
...read more

MUJI × UR団地リノベーションプロジェクト 

団地の新しい住み方「MUJI × UR 団地リノベーションプロジェクト」のご担当者にお話を聞きました。
...read more

ハロウィン in 多摩センター 

多摩センターの秋の風物詩「ハロウィン in 多摩センター2018」が今年も開催される。
...read more

Patisserie Boulangerie toi toi toi 

聖蹟桜ヶ丘駅を出て徒歩3分ほどの場所にあるPatisserie Boulangerie toi toi toi。
...read more

永山フェスティバル 

21回目を迎える「永山フェスティバル」が2018年9月22日(土)と23日(日)の2日間で開催される。
...read more

恵泉女学園大学 

多摩センター駅前からスクールバスで約7分。そこには、自然と静かに対話できる空間が広がっている。
...read more

多摩市若者会議 

多摩市では「多摩市若者会議」を昨年度より開催している。
...read more

桜ヶ丘ゴルフ練習場 

桜ヶ丘カントリークラブの隣にゴルフ練習場があるのをご存知だろうか。
...read more

せいせき桜まつり 

37回目を数える聖蹟桜ヶ丘の春の風物詩「せいせき桜まつり」が去る4月8日に開催された。
...read more

多摩市出身のJリーガー・東京ヴェルディ 田村直也選手 

多摩市をホームタウンとするサッカーJリーグクラブ「東京ヴェルディ」には多摩市出身の選手が活躍している。
...read more

杖道とアート 

400年以上前から続く、杖道(じょうどう)という武道があるのをご存知だろうか。
...read more

多摩センターイルミネーションのもみの木 

パルテノン大通りには高さ12mのクリスマスツリーが設置され、多くの人々を魅了している。
...read more

京王プラザホテル多摩 ※営業終了しています 

今年創業27年を迎えた多摩センター駅前の京王プラザホテル多摩には
...read more

聖蹟サンタマラソン 

「聖蹟サンタマラソン」が2017年12月17日(日)に聖蹟桜ヶ丘の一ノ宮公園で開催される。
...read more

せいせきみらいフェスティバル 

今年で3回目となる「せいせきみらいフェスティバル」が2017年9月17日(日)に開催される。
...read more

E’s CAFE 

日本初の障がい者就労で運営するスポーツバー「E's CAFE」がオープンした。
...read more

TAMA映画フォーラム実行委員会 

「映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は今年で27年目を迎えた。
...read more

京王ほっとネットワーク移動販売 

多摩ニュータウンのエリアのお買い物をサポートする移動販売車をご存知だろうか?
...read more

J Smile多摩八角堂 

豊ヶ丘にある「J Smile多摩八角堂」が賑わいを見せている。
...read more

新倉農園 

美味しい苺やブルーベリーの味覚狩りと体験農園が楽しめる新倉農園
...read more

ネコサポ 

「ネコサポ」というお買い物や家事の代行サービスをご存知だろうか?
...read more

ウルトラランナー井上真悟さん 

多摩市には常に過去の自分を越えようとする世界的なランナーがいる。
...read more

moi bakery 

天然酵母のハード系パンが人気の豊ヶ丘「moi bakery」
...read more

コンティ多摩センター ※営業終了しました 

コンティ多摩センターはこれまでの公民館や生涯学習センターとは一線を画した会員制の複合施設だ。
...read more

京王多摩センター駅 武田阿沙美さん 

京王多摩センター駅は今年3月からサンリオとのコラボで駅全体が大きく様変わりした。
...read more

ル・ププラン 

「ル・ププラン」では、素材にこだわったフレッシュなケーキを提供している。
...read more

Pizzeria La.Pala 

「ラ・パーラ」では、地場野菜を使った本格的なナポリピッツァやパスタなどが頂ける。
...read more