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多摩市に未来が走る!自動運転バスに試乗しました!

まち歩きレポート No Comments

市内で行われた自動運転バスに試乗しました。「自動運転」と聞くと、遠い未来の話のようですが、実際の乗り心地はどんな感じか、どこまで自動化されているのか?そんな疑問を抱きながら、体験してきた感想をお届けします!

今回の自動運転バスの試乗は、多摩ニュータウン落合・南野地区の京王バス路線で運行をして、今後の自動運転バスの導入に向けた課題と対策の検討を行うものです。実際に運行を行うのは、完全自動運転ではなく、運転支援がメインの「レベル2」。運転席には運転手が座り、自動走行が難しい場合は運転支援を行います。
12月14日(土曜日)・15日(日曜日)・21日(土曜日)・22日(日曜日)の4日間行われ、1日往復7便運行しました。

出発は、多摩センターバスロータリー10番乗り場。バス停には、試乗を待つ方々の行列ができていました。

試乗する自動運転バスは、着席定員13人乗りのミニバスと同じくらいのサイズのバスです。運転席にはしっかりとドライバーが座っているのが見えます。


バスの周囲にはカメラが設置され、常に周囲の様子を把握できるようになっていました。
運行中には、車体の前後には大きく「自動運転実証実験中」の文字があり、自動運転バスが運行しているのがわかるようになっています。

 


今回は16時14分に多摩センター駅を出発し、青木葉通り、尾根幹線通りを経由して、16時30分に京王多摩車庫前に到着するルートです。このルートでは、通常のバスも走行しており、14分程度で走行しています。

 

レベル2自動運転は、自動でアクセル・ブレーキ・ハンドル操作をサポートするものの、常にドライバーが操作の責任を持つというレベルです。(そのほかのレベルについては、国土交通省のHPよりご確認ください。)
何より、自動運転とは思えないほど、自然な発進に驚きました。

安全性に配慮され、横断歩道を通過する際は歩行者の進路をセンサー等で検知して、自動で一時停止をしていました。また最高速度は35㎞に設定され、概ね30㎞前後で運行していました。

乗り心地は、バス停に停止する際などに細かくブレーキがかかってギクシャク感があるものの、その他は一般的なバスと変わらない快適さ。車内に設置されたモニターには、周囲情報が表示されていて、対向車や歩行者がどの方向にどのくらいのスピードで進んでいるかなどの細かな情報も分かるようになっています。

 

安全のために、車道の脇を走っている自転車を追い抜く場合や路上駐車車両を追い越す場合などは、ドライバーが手動運転を行っていました。手動運転に切り替える時は、ドライバーの声掛けとともにモニターに「手動運転中」と表示がされ、自動運転と手動運転が切り替わります。

 

今回の試乗では、各バス停で停止するものの順調に運行し、予定通り16時30分に京王多摩車庫前に到着しました。

この自動運転バスの試乗で、現状の自動運転の課題と将来性の両方を感じられ、着実に無人でバスが走行する時代が近づいてると感じられました。より安全性を保ちつつ、AI技術と人が共存する運転技術が、今後もっと身近になるかもしれません。
未来の完全自動運転に向け、自動運転の進化を垣間見えた時間でした。