コロナ禍で自粛していたイベントが戻りつつある2023年。地元民に愛されている永フェスこと『永山フェスティバル』も実に4年ぶりに完全復活。昨年2022年は規制があり、規模を縮小しての開催でしたが、今年は小田急永山駅と京王永山駅前にある「ベルブ永山」「グリナード永山」「ヒューマックスパビリオン永山」の3施設をめいっぱい使用しての開催。
今年で24回目の開催、100を超える市民団体がこの日のためにパフォーマンスや出店の準備をしてきました。初日の9月23日(土)は生憎の雨模様だったようですが、私たちが参加した2日目 の24日(日)は天候にも恵まれ、心も身体も大満足の熱い1日となりました。
“永山フェスティバルは、地域住民、市民団体等との交流を通じて地域の活性化、元気な街づくりへ繋げることを目的に、行政・民間・市民が一体となり、開催するイベントです。(公式HPより)”
4つのステージの中でも一番大きな「グリナード広場ステージ」。トップバッターは多摩太鼓愛好会の皆さん。息の合った力強い太鼓のリズムと響きに圧倒されました。オーディエンスの皆さんも身体を揺らしたり手拍子したりと存分に音を楽しんでいました。
その後のパフォーマンスも皆さん思い思いに表現していて、とても楽しく、熱く、観覧しました。
実行委員会の方々が着ていたオレンジ色のTシャツには「永魂」の文字。永山への熱い想いを感じます。
「永山フェスティバルは、他のお祭りより子どもが楽しめるお店や催しが多いので、開催を楽しみにしていました。我が家は昨日も今日も、2日連続で来ています」2人のお子さん連れのお母さんに話を伺いました。ニコニコ笑顔の小学4年生の娘さんに何が一番楽しみか尋ねると、「幼稚園の頃に多摩のアイドル ディゼル(des ailes 26)を見てからずっとファンです。今日のステージも楽しみ!」と教えてくれました。
早速、des ailes 26のステージ目当てで、グリナード永山2階マクドナルド前の「うぇるかむ広場ステージ」へ。
たくさんのファンが集まっており「若いって素晴らしいなあ」と少し遠巻きに見ていました。
しばらくして、聞き覚えのある曲が流れてきました。普段グリナード永山で買い物をしているとよく耳にする馴染みの曲が、彼女たちが歌う「NAGAYMA SONG」だと知り、一気に距離が縮まりました。
NAGAYAMA SONG ※ 歌詞抜粋
緑に燃える 小高い山並み 輝く光の塔
トンネル抜ける 電車の窓に 映る夏の風
にぎわう街のあふれる笑顔
きらめくそれぞれの Story
強い想い 勇気を持って 進もう明日へ
SMILE ! 君と出会えた
SMILE 楽しい街
NAGAYAMA トキメキのまち
NAGAYMA 喜びの街
熱い想い輝く空に 今、ありがとう
こちらの曲は2017年に永山フェスティバル20周年を記念して、実行委員会が中心となって製作したオリジナルソングなんだとか。この永フェスが長い時間の中で、たくさんの人の手によって育まれ、地元民に愛されてきたことがよくわかります。
パフォーマンスの合間には、子どもたちと模擬店巡りも楽しみました。
欲しかった狐のお面を被って偶然会ったお友達と一緒に記念撮影📷
初めて射敵に挑戦する子ども達に周囲の大人たちが「こうやって構えるんだ」「もっと腰を落として」「手がぶれると弾もブレる」と一生懸命アドバイスしてくれ、そのやりとりに心が温まりました。他にも、輪投げやサイコロゲーム、会場全体を使ったスタンプラリーなど、子どもが楽しめるお店や催しがたくさん。
9つのスタンプを全部集めてガラポンに挑戦。
永山のゆるキャラ「永どん」も登場。
たくさん遊び、お腹が空いてきたので食べ物屋台を見て回りました。美味しそうなものがいっぱいで目移り👀
お店を見て回っていると、「リユース食器 貸し出し・返却コーナー」という看板を発見。
こちらは、多摩市消費者団体等連絡会 エコ・フレンドリーのブースでした。
「以前多摩市の小中学校ではメラミン食器を使っていたんですが、2008年度に給食センターの食器を強化磁器に買い替えたんです。使わなくなった古い食器を利活用するため、多摩市と協働してリユース事業を始めました。イベント等でコップ、汁椀やお皿、お盆、 塗箸を無料貸出し、私たちの団体が洗浄・殺菌・貸出準備、食器の在庫管理を行っています。永山フェスティバルでも、希望者に食器を無料貸し出ししています。実践を通して多摩市のリユース食器をPRできたら。」とエコ・フレンドリー代表の平野 紀美子さん。
同じブース内では「みず多摩」がペットボトルの使用を減らすPRも。無料の給水サービスもありがたかったです。
せっかくなので私たちもリユース食器を利用してみることに。借りた食器をお店の人に渡して「これに入れてください」と伝えると、慣れた様子で、出来立てをお皿に盛ってくれました。
持ちづらいプラスチックパックより安定感があり、子どもも食べやすそうでした。食べ終わった後は、そのまま借りたブースに返却。
食後のデザートは、「豆腐工房れすと」の豆乳おからドーナツと、お祭りフードでお馴染みのかき氷、ラムネをいただきました。
お腹が膨れたあとは、しばし暑さを凌ぎに「グリナード永山」屋内へ。2階のワークショップエリアでアーティストさん子さんの「ハッピーブローチ」作りとエコベル (ペットボトルを使った楽器) の演奏会「空から音が降ってきたぁ!」に飛び入り参加させてもらいました。
「楽しい(自律した)大人が増えれば子どもたちは自分の未来に夢と希望を持って進んでいけると思うんです。いろんな方々と繋がりみんなで楽しんでいきたいと思っています。」とエコベル研究会の山澤 ほなみさん。
「まだ帰りたくない」という子ども達をなんとか外に連れ出し歩いていると、出会ってしまいました、バルーンアート。これで最後ね、と約束し、好きなものをオーダー。マニアックなオーダーに「うまくできるかわからないけど、頑張ってみるね」と果敢に挑戦するバルーンアーティストのお兄さん、流石プロ!
子どもに人気の漫画・アニメ「推しの子」の有馬かな。分かりますか?
まだまだ楽しい催しが続く中、うしろ髪引かれながら家路につく夕暮れ。
帰宅後、疲れて夕食作りを怠けてしまいそうでしたが、お土産に買った「多摩焼き」の片口のおかげで上機嫌で夕食作りに勤しみました。
子どもと一緒に作ったハッピーブローチもニコニコ笑っています。
朝から晩まで多摩市永山の魅力を堪能し、コロナ禍を経て「永山フェスティバル」を完全復活させた実行委員会はじめ関係者の皆さんに心から「ありがとう」を伝えたいです。