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”変人のパイオニア”を多摩市全体に増やしたい

 

若者のやりたいを後押しし、共に活動する多摩市若者会議。”まちづかい”の経験豊富な彼らが、多摩センターの広い公共空間に魅力を感じ、やりたい(活動)に共感してくれるまちの人と対話する「まちづかいオープンカフェ」を11月23日に実施しました。このカフェでは、”やってみたいこと”を教えてくれた人にコーヒーをプレゼント。コーヒーをきっかけに、まちの人たちの声を集める新しい取り組みです。
今回は、この取り組みを実践した多摩市若者会議のお二人にお話を聞きました。

  1. 西山さんにお話しを伺いました
    ーーパルテノン大通りにシートを広げて寝転びながら夜空を見上げてみたい!


↑多摩市若者会議コアメンバーの西山さん

これまで私は、ワークショップなどに積極的に参加している方々と活動してきました。今回オープンカフェという形で外に飛び出すことで、通りすがりの方など普段話す機会がない方とお話しできました。市内の高校に通う学生からは「パルテノン多摩で寝転んで空をみたい」という話が聞け、私の親世代以上の方からは昔の多摩センターについて教えていただいたりと、とても温かい気持ちになりました。

実際にやってみて、多摩センターでのまちづかいって今後どうなっていくのが良いのだろうという気持ちが湧いてきました。今回のイベントでは、キッチンカーを大通りに出店し、テーブルを出して、シートを広げて、アンケートをしてと、しっかり準備をして行いました。でも実際には、多摩センターでイベントを企画すると、行政や関係機関との調整が大変で、慣れていないと難しいこともあります。本当は市民の人がもうちょっと自由にやりたいことができる、気軽にちょっとしたことで使えるといいなとか感じました。シートを引いて寝てる人がいたり、テーブル置くだけでお絵描きしている人がいる、そんなシーンが日常的に多摩センターでできたらいいなと。


↑パルテノン大通りに、試しに寝っ転がってみる人たち

 

イベントをやってみたことで、参加した若者会議の若いメンバーからも次にこんなことがしたいという声も上がりました。「冬場に屋外で、おでんやりたいな」。「Michiカフェを大通りに出したい」とか、「東京ヴェルディの昨年度の最終戦の感動をパブリックビューイングでみんなで見たい」等。やったからこそ生まれたアイディアがありました。私が多摩市で1番好きで誇りに思うのがパルテノン大通りなんです。今回はそこが使えたのはとてもうれしかったです。次は、その大通りにシートを広げて寝転んで夜空を見上げてみたいです。とっても素敵で。やってみたいなって!

高野さんにお話を伺いました。
ーー誰でも日常的に”やりたい”ができる街へ向けた「活動の呼び水」


↑多摩市若者会議運営の高野さん

今回は、若者会議がしたかったことを”まちづかい”としてやってみました。パルテノン大通りという、これだけ人通りが多く、多摩市の色々な方が通行される、とても良い場所を使わせてもらえたと感じています。コーヒーというコンテンツもとてもよく、普段会えない方々に足を止めていただき話すことができ、ある程度成功だったと思います。一方で通り過ぎる方も多かったという印象もあります。次はもっと「こんなことやっているよということが2〜3秒で分かる」看板やしるしがあったらより企画になると思います。


↑やりたいことを、テーブルの模造紙に書いているご家族

 

実際にやったことで課題も見えてきました。準備や関連する団体への申請に苦労するということ。はじめはメンバーに動いてもらいましたが窓口でお伝えすると門前払いに(苦笑)。誰に交渉すれば実現するのか想像しながら、私が直接動くことで企画をなんとか進めていきました。申請は市との協働の企画という後押しがあったのも大きかったです。今回は私たちだからこそできたという側面があったと思います。今後は、「誰でも日常的に”やりたい”ができる街」になると、面白くなっていくと思います。


↑まちづかいオープンカフェで集まった、まちの人たちの”やりたいこと”

若者会議の取り組みは、まず自分たちが動いて「活動の呼び水」となること。そこから、おもしろいな、やってみたいと思う人を見つける。次はその人と一緒にやってみたり、まず参加してもらったりして、仲間を増やしていきたいと思っています。そうしてできた仲間、特に若者が、新たなやりたいことにチャレンジしていく。その後押しをしていきたいと思っています。”やりたい”という気持ちを持った人は変わった人が多いと思っているんですよね(笑)活動を通して、多摩市全体に”変人のパイオニア”を増やしていきたいな、とひそかに狙っています。