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中央図書館バックヤードツアーに参加しました。

多摩市立中央図書館は、2023年に新しくオープンし、館内には開架で17万冊、書庫には27万冊の本を所蔵。年間58万冊もの本が貸し出され、市民の学びと文化活動を支えています。7月26日(土)夏休み特別企画「図書館ウラ側探検!中央図書館バックヤードツアー」が開催され、小学生を対象にした午前の部に子どもと一緒にわくわくしながら図書館に行きました(午後は中学生以上向け)。普段は立ち入れない図書館の裏側を探検しながら、本の世界や図書館の仕事について学ぶ貴重な時間となりました。

 

ツアーの前半は、スライドを使った学びの時間でした。テーマは「NDC(日本十進分類法)」という、本を分野ごとに分ける図書館のルール。数字だけで並ぶ分類法は難しく思えますが、図書館オリジナルのキャラクターたちが登場し、楽しく解説してくれました。図書館の本は、0 総合、1 心・考え方、2 歴史・地理、3 社会、4 自然…と、本の分野ごとに分類記号が割り当てられています。

多摩市立図書館では難解な専門的分類法「NDC」を、ゲーム感覚で楽しめるよう工夫がされ、分類記号ごとにそれぞれ担当キャラクターを考案し、子どもにもわかりやすい仕組みになっています。

たとえば「レイとソウ」は総合分野担当、「ホウジョウ」は心や考え方の本担当…etc。キャラクターのセリフやイラストに、子どもたちは引き込まれ、「このキャラクターは歴史の担当なんだ!」と声をあげる子もいました。大人にとっても、「図書館の本はこうやって探しやすくなっているんだ」と改めて知るきっかけになりました。さらに図書館で本の検索や貸出の際に手にする「本のレシート」も紹介され、返却期限だけでなく「本のある場所」までわかることを知って驚きました。

1人1枚「レシート(資料確認票)」が配られ、イベント後半にはレシートを用いたアクティビティがあるとのことで、参加した子どもたちは期待に満ちた顔つきに。職員に先導されいよいよバックヤードツアーへ出発。

「団体貸出室」や選書を行う部屋など、一般の利用者は立ち入りできない部屋を見学しました。

 

保育園や学校・団体への貸出準備や、図書館の棚に並ぶ本を選ぶ作業など、裏方の仕事を知ることで、当たり前のように借りている本が、多くの工夫と努力に支えられていることを実感しました。子どもからは「図書館って、ただ本を並べてるだけじゃないんだ!」という感想も聞かれました。

最後に非公開の電動式集密書架がある”秘密”の部屋へ。ボタンひとつで動く巨大な本棚に子どもも大人も大興奮。

 

リニューアル前の図書館ではスペースの都合上、ワンフロアに全ての資料を所蔵しておくことが難しく、ツーフロアにわかれて管理していたそうです。リニューアル後の中央図書館では、集密書庫を採用することで、 大幅なスペース節約、所蔵本の検索&回収作業の効率化、職員の業務負担の軽減が可能に。こちらの閉架書庫には35万冊の本が並び、最も古い本は1932年に刊行されたものだそうで、人間に例えると90歳を超えるご長寿本。10万円を超える高額な画集や、昔懐かしのカセットテープなど、普段目にできない貴重な資料もあり、本当に「宝探し」のような体験でした。

 

ツアーの最後はお待ちかねの”本探しゲーム”。受付でもらった本のレシート(資料確認票)にはそれぞれ一冊の本の情報が印字されています。前半で学んだ分類法(NDC)の番号からその本のテーマや本棚の場所を特定し、本を探し出すというアクティビティです。

 

図書館員さんにサポートしてもらいながら、それぞれお目当ての本を探し歩きます。「あったー!」と開始から数分で探し出す子もいれば、「こっちかなあ?あっちかなあ?」とお父さんお母さんと一緒に頑張って探す小さな子どもたちも。

 

みんな無事に探すことができました。お目当ての本の表紙を捲ると”秘密”のメッセージカードが挟んであるというサプライズに嬉しそうな子どもたち「もっと探したいー!」と物足りない様子で。”秘密”の部屋を後にします。

最初に学びを行った2階活動室へ戻る途中、貸出/返却カウンター前を通ります。

「本の返却口」の裏側を見せてもらい、「こんな風になってるんだー!」と興味津々の子どもたち。

最後は活動室で、本に透明フィルムを貼り、「本を守る大切な仕事」を体験。図書館員が実際に行っている”ブックカバーかけ”に挑戦です。

定規で空気を抜きながら丁寧に貼り付けると、本が新品のように丈夫に。透明フィルムを本をきれいに貼るのは意外と難しく、最初はシワが寄ってしまいましたが、職員の方にアドバイスやサポートをいただき、少しずつコツをつかみました。

自分の手で仕上げた本を誇らしげに見せてくれました。本を大切に扱う気持ちを育む良い体験になったのではないでしょうか。

最後には、色とりどりの布製ブックカバーの中から好きなものを選び、自分の読書に使えるお土産として持ち帰りました。

この日は10組19名の親子が参加し、笑顔の絶えない時間となりました。図書館を「本を借りる場所」から「知識を育み、支える現場」へと捉え直す貴重な機会となりました。子どもにとっても大人にとっても、本ともっと仲良くなれる夏のひとときでした。