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多摩ランタンフェスティバル2023に行ってきました

 

多摩豊ヶ丘・貝取エリアで開催された多摩ランタンフェスティバル2023へ行ってきました。

フェスティバル(お祭り)の醍醐味は、私たちが当たり前に暮らしている日常空間で非日常を演出すること。日々暮らす場所を華やかに装い、住まう人々の心を高揚させ、特別な時間や空間・次元を演出し、そこに集う皆でその時間と空気を満喫する。「綺麗」「楽しい」「すごい」そんな気持ちが「この場所に繋がれてよかった」と、目の前の景色や人、そして日々を大切に感じ、退屈し焦燥していた心に灯りが灯る。ランタンフェスは、それを目にみえる実際の”灯り”を用いて試みています。

 

イベントの開催は10月2日(月)から10月8日(日)まで。会期中、メイン会場となるJ Smile 多摩八角堂と豊ヶ丘商店街〜貝取商店街の遊歩道を色とりどりの”灯り”で繋ぎます。最終の2日間10月7日(土)・8日(日)は、15時からフードトラック、ライブパフォーマンスステージ、ワークショップブース等が立ち並び、賑わいは最高潮に。5回目の開催となる今年は「ニュータウンの夜長」をテーマに、ランタンが映える時間を長く楽しめるようイベントの終了時間は昨年の18時から20時に延長されたとのこと。

 

今回は最終日の10/8(日)に、子ども2人を連れて行ってきました。色とりどりのベトナムランタンが八角堂を彩っています。その数なんと200個。

 

 

ガチャガチャの空カプセルを利用した「たまのニューランタン」も美しく並び、風に揺らいでいます。

ニューランタンには短冊がついており、参加者皆の「プチハッピー」が書かれているんだとか。一つ一つ読んで歩くと幸せな気持ちになります。

一旦八角堂を離れて、豊ヶ丘商店街の方へ遊歩道を歩きます。車もなく、子どもを連れて歩くには安心な環境です。慣れた道ということもあり、普段のお散歩感覚で子どもたちはずんずん先に進んでいきます。途中「不思議な”部屋”を発見した!」とその歩みが止まり、ようやく追いつきました。白い暖簾で藤棚を覆い、ライトで演出。外から見るとちょっとしたディスコのような空間です。

中にはいるとライトとオーナメントがきらめいています。

プラネタリウムのような雰囲気もあり、光の煌めきをしばし堪能。子どもたちは光や色の変化を興味深そうに観察しています。

豊ヶ丘商店街エリアに到着。フードや雑貨、ゲーム、様々なブースが並びます。テントの下で座って飲食も楽しめるエリアです。

お腹が空いて食事タイム。

 

稲城市の古民家カフェ『いな暮らし』さんの手作り無添加お弁当 。低農薬・無農薬の野菜のおかずや車麩カツなど、優しい味にほっとします。

その他サポートれんげさんのいなり寿司に、たま整骨院さんの焼きとうもろこし。

「今日はお天気悪くて全然売れないんです!」「仕入れすぎちゃって…まだこんなにあるんです」と大量のとうもろこしを見せてくれ、「買ってくださーい!」「お願いしまーす!」と元気に道ゆく人に声をかけ、その姿にたくさんの方が足をとめ、温かな笑顔と眼差し、そして小銭を出して彼女たちに渡します。

甘くて香ばしい焼きとうもろこしを頬張った後は、気ままに歩いて回ります。

割れた陶器やシーグラスをセンスよく繋いだ「金継ぎアクセサリー」のお店で足が止まります。「多摩市内で蔓や麻ひも使った作品作りや金継ぎワークショップを開催している作家さんのブースでした(次回の金継ぎWSは12月9日14時〜場所は落合商店街のスタジオメガネにて)。今回は作家仲間3人での出店とのこと。

(左から) 灯香キャンドルさん、テノマノさん、haretona さん。

楽しい軽快な音楽が聞こえてきました。

 

観る方も、演る方も、それぞれ好きなおやつやビールを片手に集っています。観客席で観ていた女の子からもらったグミを頬張りながら演奏するパフォーマー。ゆるゆると楽しむ雰囲気が心地よい。しばし音楽に酔いしれた後は、さらに歩いてイベント会場の端、貝取商店街まで。

この日は時々雨もぱらつき、傘をさしたりひさしの下で休んだり、雨を凌ぎながらのお祭り。「雨だから帰ろう」とならない、むしろ雨だけど楽しい、これもお祭りならではの高揚感だと思います。

 

 

お腹もいっぱい、歩きくたびれヘトヘト、いよいよ陽もくれてきたので元来た道を引き返します。行きとは違う、灯りの灯った、多摩の風景に、人の表情の変化に触れた時と同じような、ときめきと温もり、そして親密さを感じます。

 

 

 

 

 

 

非日常の高揚感を携え、また日常へと帰ります。

帰りの車でトゥクトゥクとすれ違い、ここが多摩なのか遠い異国なのか、いよいよ曖昧に…