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「野菜マルシェ」に行ってきました

 

7月14日にトヨタモビリティ東京多摩永山店で開催された野菜販売会に行ってきました。

この催しは、トヨタモビリティ東京株式会社(以下;トヨタモビリティ東京)多摩永山店と東京グリーンシステムズ株式会社(以下:tgs)との連携で実現した企画で、永山の店舗を活用した地域連携事業第1弾として実施されました。

 

 

永山駅前のトヨタの店舗でマルシェが行われているという珍しい光景に、多くの人が足を止めていました。

 

 

 

販売されていたのは、多摩市と相模原市で採れた新鮮な野菜。この日はニンジン、ジャガイモ、ナス、トマトなどが並びました。

 

 

そのほかに、加工品のジャムやジュースも販売していました。

 

 

今回は特別企画として、大量に搬入されたキタアカリ(ジャガイモ)の詰め放題を実施!

 

 

スーパーなどでも人気のキタアカリが詰め放題ということもあり、大好評でした!

 

 

今回は平日の急な開催にもかかわらず、多くの人が地元で採れた新鮮な野菜を嬉しそうに購入していました。

今後も、この場所でどんな催しが行われるのか注目です。

 

 

今回、このイベントの仕掛け人であるトヨタモビリティ東京のトヨタ企画部新車企画室地域貢献グループの和泉さんと、tgsのサービス事業部の大河原さんに、企画の経緯などを伺うことが出来ました。

 

(左:tgs 大河原 淳さん 右:トヨタモビリティ東京 和泉 亜矢子さん)

 

最初に、tgsの大河原さんにお話を伺いました。

 

 

-東京グリーンシステムズはどんな会社ですか?
1992年に東京都、多摩市、SCSK(当時はCSK)が出資をして設立した会社です。

本日販売する野菜を生産するアグリ事業、お弁当などを販売するフード事業、名刺作成などを行うオフィス事業、研修会場などの清掃を行うメンテ事業、売店の接客などを行うショップ事業、胡蝶蘭やジュース、ジャムなどのギフトセットなどを販売するギフト事業を行っています。

当時、障がいのある方が活躍する場がまだまだ少なかった時代に、行政と民間が組んで、そのような場を第三セクター方式で経営している、かなり先駆け的な存在でした。

 

-会社の特徴
現在(取材時点)、120名を超える障がいのある方が働いています。障がいの種類も、身体、知的、精神とそれぞれいらっしゃいます。

障がいの種類によって仕事を変えず、同じ仕事をみんなでやっているところが、tgsの特徴のひとつかなと思います。

 

-特別支援学校との連携も
特別支援学校の授業に、職場での就業体験プログラムがあります。tgsも受け入れを行っていて、来ていただいた方が「tgsで働きたい」ということになれば、新卒で入社していただくということもあります。多摩市の桜の丘学園や、南大沢の南大沢学園などから実習に来ていただいています。

 

-今日はマルシェということですが、作っている野菜の特徴などはありますか?
障がい者の職域の場としてアグリ事業を展開しているため、畑の面積が小さい多摩市では、1回収穫して終了という作物ではなく、何回も繰り返し収穫できる野菜が中心になります。
逆に面積が大きい相模原市の圃場では、1回収穫して終わるジャガイモやニンジンなどを栽培しています。今回は弊社内の敷地内で採れた野菜と、相模原で採れた野菜を持ってきています。

 

-今回のマルシェのおすすめはなんですか?
オススメはフルティカトマトです。大変甘みがあって美味しいです。
あとは、ニンジンジュースもおすすめです。ニンジン70%、リンゴ30%で砂糖などを一切足してないのですが、とても甘くて飲みやすいです。
相模原市のふるさと納税の返礼品にも採用していただいています。

 

-普段、多摩市内でtgsの野菜を買いたいなと思ったら
スーパーのアルプスとサミットに野菜を卸していますので、普段も購入することができます。
自分たちで言うのもあれですが、結構品質が良いと評判で、スーパーからも、もっとどんどん出してほしいと言われるくらいです。

 

次に、トヨタモビリティ東京の和泉さんにお話を伺いました。

 

-トヨタモビリティ東京の地域貢献グループはどんな部門になるのでしょうか?
2019年に東京のトヨタ販売店4社が融合し、トヨタモビリティ東京(株)として生まれ変わりました。そこで「地域の課題に対してトヨタモビリティ東京のアセットを活用し”汗”をかいて、まちに貢献」しようと立ち上がった部門です。
まずは、江戸川区内店舗でのワークショップを開催し、地域のお困り事をお伺いしました。

 

-トヨタモビリティ東京の地域貢献
ワークショップでのご意見を基に、江戸川区内での買い物支援として配送サービス「ジモトヨタ」を実施しております。お車を手放された方や子育て中の方などにご利用いただき、地域の皆さんからもご好評をいただいております。

 

-感染症の流行の中で
世界的な感染症の流行がありましたが、その時に軽症者の移送用の車両があったら良いなという声があり、移送用の車両に改装して、自治体に無償貸与致しました。

 

-自治体との協定も
2019年に房総半島で台風の大きな被害があり、要請を受けて給電車を出したところ、大変お役に立てたようです。それをきっかけに、今では、20区18市4機関と、給電車両に関する協定を結ばせてもらっています。

 

-課題になっていたショールームの活用
当社のアセットとしてショールームやその軒先があります。何か地域のお役に立てたらという思いで利活用を模索する中、軒先でマルシェなどできないか多摩市経済観光課の方にご相談致しました。そこで東京システムズ様とのコラボをご提案いただき、今回のイベントに繋がりました。

 


-両社は、元々お付き合いのある企業?
今回のように、プロフィットのないところで、ご一緒したことはありませんでしたが、社有車のリース等で古くからお付き合いがあると聞いております。

 

-この話をもらったときのことを教えてください
とてもありがたい話だと思いました。実は、マルシェは他のところでもやっています。有楽町の「有楽町マルシェ」にテナントとして出したりしています。ただ、やっぱり本社が多摩市にある以上、地域貢献、都内に行くより多摩市内で、こういったイベントや交流を持ちたいと思っていました。

毎年11月に本社の敷地内で「丘の上の収穫祭」というイベントをやっていて、地域貢献は細々とやっていたのですが、こうして民間の企業と1対1でコラボできたのはすごくありがたいです。今後もこういった活動を広げていけたらと思います。

 

-今回は、自動車販売店の前という珍しい場所での開催
通る方たちが、何が起きているのだろうと興味を持ってくれると思う。今回は、人の往来や周囲の状況なども、確認したいと思っています。

 

-また、ここで開催も?
こういったイベントは、続けていくことで、口コミなどで広がって、地域に根付いていくと思っているので、今後もここで続けていけたらうれしいです。

多摩永山店の橋本店長も「継続して実施し、地域のお客様にもっとこのコラボを知っていただきたい」との思いがあり、引き続きコラボしていけると嬉しいですね。

-今後の展望を教えてください
この多摩永山店の軒先で8月中旬に「打ち水大作戦2023」を実施しました。SDGsの面においてもご協力できたことは嬉しく思います。これを機に、多摩永山店の軒先で地域のお役に立てることがあればこれからもどんどん協力させていただきたいと思っております。

私たちの目指すところは、地域にとって無くてはならない存在になっていくことです。地域での活動を続けて、トヨタモビリティ東京がここに無いと困ると、地域に存続を望んでもらえるようになりたいと思っています。

 

■イベント概要
東京グリーンシステムズ㈱は、1992年に東京都、多摩市、SCSK株式会社の出資による第3セクター方式で設立した企業であるとともに、多摩市企業誘致条例指定施設「SCSK多摩センターオフィス」に入居し、市とも関係の深い企業です。
今回、自店舗の空きスペースを提供するトヨタモビリティ東京㈱多摩永山店は、マルシェを通じて、地域住民に喜んでいただくとともに、今後も店舗の複合利用(ミックストユース)の観点から、多様な活用を提案し、地域の人々が集まる拠点を目指したいとのことです。

<開催概要>
日時:7月14日(金)15時00分~17時30分
会場:トヨタモビリティ東京㈱多摩永山店

■東京グリーンシステムズ㈱公式
https://www.tgs.co.jp/
■トヨタモビリティ東京㈱多摩永山店公式
https://toyota.jp/store-detail/03601/tcom-37A_g-97/index.html
■多摩市公式企業誘致指定企業(SCSK㈱)
https://www.city.tama.lg.jp/shisei/jigyosha/yuuchi/yuuchi/1005660.html
■多摩市観光まちづくり交流協議会Instagramアカウント
https://instagram.com/tamashi.youkoso_ttacc?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==