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旧多摩聖蹟記念館で「東京文化財ウィーク2020」開館90周年記念展が開催中

都立桜ケ丘公園内にある旧多摩聖蹟記念館では、令和2年10月10日(土)~12月20日(日)まで「東京文化財ウィーク2020」として「旧多摩聖蹟記念館開館90周年記念展」を開催しています。

開館90周年を迎えた「旧多摩聖蹟記念館」とは?

1880年代の明治初期、明治天皇が兎狩りや鮎漁で4回ほど都立桜ヶ丘公園がある連光寺を訪れました。

それを記念して宮内大臣を務めた田中光顕が昭和5年(1930年)11月9日に建設したのが「多摩聖蹟記念館」です。

一時は老朽化のため取り壊しが検討されましたが、昭和初期の珍しい近代建築として高い評価を受け、昭和61年(1986年)6月24日に多摩市指定有形文化財に指定されました。それ以降は多摩市が管理することになり「旧多摩聖蹟記念館」として現在も市民の憩いの場となっています。

館内の中心には、東京日本橋の麒麟・獅子像などで知られる渡辺長男(1874〜1952)が作成した高さ3メートルもの明治天皇の騎馬像が設置されています。この騎馬像は、明治14年(1881年)にこの地に初めて兎狩りに訪れた姿を現しているそうです。

館内には田中光顕が収集した明治天皇使用の杖をはじめ、天皇・皇室ゆかりの品々が多く展示されています。

また、坂本龍馬や西郷隆盛など、幕末の志士たちの肖像画や和歌、手紙などの展示も多数あり、幕末ファンも必見です!

中でも今回の目玉の資料して8年ぶりに、幕末期の土佐藩の郷士で坂本龍馬とも親交があった那須信吾の書状が書き下し文と共に展示されています。

さらに開館90周年を記念して、大正と昭和に活躍した建築家・関根要太郎がデザインした「多摩聖蹟記念館」の図面がプリントされたオリジナルエコバッグ(490円)が限定90個販売され、旧多摩聖蹟記念館販売分は即日完売するなど、とても好評だったそうです。

地域連携展示「多摩のカヤ場の博物誌」も同時開催

同館のギャラリーでは12月20日(日)まで、地域連携展示「多摩のカヤ場の博物誌」を同時開催しています。

多摩丘陵で暮らす人々を支えた「カヤ場(茅場・萱場)」にスポットを当てた展示で、標本やパネルの展示が行われています。

館内では、コーヒーや紅茶を提供する喫茶室も併設しています。紅葉深まる秋は、都立桜ヶ丘公園内の旧多摩聖蹟記念館に訪れてみてはいかがでしょう!

旧多摩聖蹟記念館

住所: 東京都多摩市連光寺5-1-1(都立桜ヶ丘公園内)
利用時間​:10時~16時
入館料:無料
休館(所)日:原則として、毎週月曜日・水曜日(但し、国民の祝日にあたる場合は、その翌日)
電話番号:042-337-0900
公式サイト:http://www.city.tama.lg.jp/0000003475.html