都立桜ヶ丘公園にて「夏の子ども昆虫観察会~昆虫を知ろう~」が開催されました
去る7月25日、多摩市の都立桜ヶ丘公園にて「夏の子ども昆虫観察会~昆虫を知ろう~」が開催されました。
この日はあいにくの雨模様でしたが、4家族11名の方が参加しました。
昆虫研究家の吉谷昭憲さん
この日のガイドは多摩市在住の昆虫研究家、吉谷昭憲さん。都立桜ヶ丘公園周辺にいる昆虫たちを見つける約2時間の観察会でした。
都立桜ヶ丘公園に隣接している大谷戸公園から昆虫観察会がスタートしました。
少し、歩くと小川が流れていました。
さっそく吉谷さんが生き物をみつけたようです。子どもたちも集まります。
網ですくった生き物を洗面器に移して、みんなで鑑賞。
「シマアメンボ」という大きなアメンボが水面を滑るように移動していました。
子どもたちがこちらの木にいた生き物をみつけたようです。
木に止まっていたのは、ヒグラシ!
さらに進んだ先には「大谷戸の池」という小さな池がありました。
こちらには泳いでいたのは「オオアメンボ」!さらには生まれたばかりの赤ちゃんアメンボもいました!ちなみにアメンボはセミの仲間なんだそうです。
「立派な成虫になってね」と願いを込めて池にリリースしました。
雨も上がって、都立桜ヶ丘公園に向かう道すがらもたくさんの虫たちが!
吉谷さんが、子どもたちが見つけた虫について、すぐ解説してくださいました。
こちらはコガネムシの仲間の「マメコガネ」。
「ジャコウアゲハ」の幼虫もいました。
成虫のオスはいい香りがすることから「ジャコウアゲハ」と名付けられたそうです。
都立桜ヶ丘公園へ
こちらが都立桜ヶ丘公園。その名の通り、春には桜の名所としても賑わう広大な公園です。
ここの草むらにもたくさんの昆虫たちが暮らしていました。
こちらは「ベニシジミ」というチョウチョ。
オレンジとグレーの羽に斑点模様が印象的な蝶です。
参加者の方が大きな幼虫を見つけました。
吉谷さんによると、こちらは蛾の一種の「エビガラスズメ」の幼虫。
まるで、モスラのように大きな幼虫ですね!
草むらの緑に同化するように、大きなバッタがいました。
こちらは「ショウリョウバッタ」。観察用に虫かごを持参したお子さんたちもたくさんいました。
草むらでクワガタを発見!?
なんと「ノコギリクワガタ」のメスが潜んでいたそうです!森の中でなく、こんな草むらにもいるとは!
桜ヶ丘公園の草むらは虫たちにとってはパラダイス。
参加した子どもたちは、虫を見つけるのがとても上手で短時間でもたくさんの虫たちを見つけることができました。
少し移動して、池の上にかかる木の橋を歩いていると、
吉谷さんがトンボを見つけたそうです。
これは「オナガサナエ」というかなり珍しいトンボの一種なんだそうです。吉谷さんが細かな特長を教えて下さいました。
子どもたちも興味津々で、オナガサナエを観察。
さらに、その近くに珍しい生き物が!
こちらは「ハラグロオオテントウ」というてんとう虫の一種。
お腹の部分が黒いことからこの名前がつけられたそうです。もともとは南のエリアに生息していたそうですよ。かなりの大きさに参加者のみなさんも驚いてました。
観察会の最後は、吉谷さんが「かえでの葉」を作るレクリエーションで楽しみました。「かえでの葉」は秋になると種がついて、落ちる時にプロペラのようにくるくると回って落ちます。
レクリエーションでは折り紙を折り、このかえでの葉を実際に作ってみました。
吉谷さんが作った折り方で折り、つまようじと重りのおはじきをつければ完成です。
それを真上に投げると、プロペラのようにくるくると回転しながら落ちてきます。参加したみなさんも楽しく遊んでました。
市内から参加したご家族にお話しを聞いてみると「子どもが虫が大好きなので、とても楽しみにしてました。吉谷さんのおはなしも知らないことばかりで参考になるお話しばかり。また参加したいです」と話していました。
昆虫研究家の吉谷さんは「桜ヶ丘公園はその昔、明治天皇が御狩場としていらしていた場所。昔から大きく手を入れてないことが幸いして、今でも様々な昆虫たちが暮らす貴重な場所です」と話してました。
昆虫研究家の吉谷さんは山梨県道志村をはじめ、各地でこうした昆虫観察会のガイドをされています。
多摩市の都立桜ヶ丘公園で開催された「夏の子ども昆虫観察会~昆虫を知ろう~」の模様をお伝えしました。次回の開催時は「たま広報」や多摩市のHPなどでお知らせする予定です。
- 所在地
- 東京都多摩市連光寺5丁目8
- 駐車場
- 有(無料)
- URL
- http://www.city.tama.lg.jp/0000001541.html