子どもたちが本気で挑む“屋台経営”!「多摩こども屋台選手権2026」事前ワークショップに潜入!
9月19日(土)・20日(日)に開催される「第46回落合夏祭盆踊り大会」。このお祭りで初めて開催されるのが、子どもたちが主役となる「多摩こども屋台選手権2026」です。
この取り組みは、子どもたちが単に屋台を手伝うのではなく、自ら企画を考え、収支計算を行い、実際の販売や接客までを一気通貫で担う“ビジネス選手権”。この日はイベント当日に向けて事前ワークショップが行われ、子どもたちがチームごとに仲間と協力しながら、お店づくりの第一歩を踏み出していました。
今回は、8月30日(日)にパルテノン多摩の練習室2で開催された事前ワークショップ(午前の部)を取材しました。
はじめましての仲間たちとチーム結成
会場に集まった子どもたちは、A・B・Cの3チームに分かれ、まず自己紹介からスタート。それぞれのチームには、本イベントの運営主体である多摩青年会議所(JC)のメンバーがメンターとして付き、活動をサポートします。
初対面同士ということもあり、子どもたちは少し緊張した様子。それでも、名前や学校名を紹介し合ううちに徐々に会話も増え、チームの雰囲気が和やかになっていきました。
また、屋台を運営するにあたり、店長・経理・在庫管理・営業開発といった役割を分担します。
「計算が得意だから経理をやってみたい!」「店長に挑戦したい!」
そんな声も聞かれ、子どもたちはそれぞれの得意なことや興味を生かしながら、自分たちで話し合って担当を決定。お店づくりに向けた第一歩を踏み出しました。
本当に売れる商品はどれ?みんなで作戦会議
続いて行われたのは、出店する商品の検討です。各チームは、用意された複数のモデル商品の中から、実際に自分たちが運営する屋台の商品を選びます。午前の部で用意されていたのは、
・キーホルダー製作
・ビーズ細工
・わたがし販売
・かき氷販売
・フランクフルト販売
・輪投げ・紐引きくじ
の6種類。
「自分だったら買うかな?」
「9月だと、かき氷はもう寒いかな?」
子どもたちはお客さんの立場になって意見を出し合いながら、真剣に話し合いを進めます。
多摩こども屋台選手権では、単に商品を販売するだけではなく、「どうすれば売れるのか」を考えることも大切な学びのひとつ。実際に利益を生み出すことも目標としているため、店長を中心にそれぞれのアイデアを持ち寄りながら、チームごとに第3希望までの出店内容を決めていきました。
また、得た利益に応じて、子どもたちには「落合夏祭盆踊り大会」で行われる「TAMA DISCOVERY FOOD」・「ビールの庭」・「祭 DRINK STAND」で使用できる金券が付与される予定です。自分たちの努力や工夫が成果として返ってくる仕組みも、この取り組みならではの魅力です。
そして、迎えた希望商品の発表タイム。
もし希望する商品が他のチームと重なった場合は、じゃんけんで決定するというルール。会場には緊張感が漂います。
結果は、見事に各チームの希望が分かれることに。
Aチームは「わたがし販売」、Bチームは「フランクフルト販売」、Cチームは「かき氷販売」を担当することが決まりました。
同日の午後に開催された事前ワークショップでも同様に商品選びが行われ、「ポップコーン販売」「射的」「キーホルダー製作」の3チームが結成されました。当日は、午前・午後合わせて全6チームが、それぞれ屋台運営に挑戦します。
希望していた商品に決まり、子どもたちからは安堵の笑顔も。ここからいよいよ、それぞれの屋台づくりが本格的にスタートします。
現地を歩いて出店場所をチェック!
商品の検討が終わると、今度は実際に屋台を出店するパルテノン大通りへ。
当日は、落合夏祭盆踊り大会の会場内に設けられる子ども屋台エリアで、各チームがお店を運営します。
「行列ができたらどう並んでもらおうか?」「わたがしの棒を持ちながら走ったら危ないね」などと、現場を見ながらお店のイメージを膨らませており、普段はお祭りを楽しむ側の子どもたちが、「実際に接客をする上でどうしたらいいか」という視点で会場を見ている姿がとても新鮮でした。
利益は出る?本格的な利益シミュレーションに挑戦
ワークショップの中でも特に盛り上がっていたのが、お金について学ぶ時間です。
各チームは、自分たちが販売する商品の原価や販売予定数をもとに、利益のシミュレーションに挑戦。「何個売れたら利益が出るのか」「全部売れたらいくらになるのか」などを計算しながら、屋台運営に欠かせないお金の仕組みを学んでいきます。
さらに、商品をいくらで販売するのかを決めるのも子どもたちの役目。お客さんの立場になって真剣に議論。商品の魅力やお祭り当日の人出、販売できる時間なども踏まえながら、最適な価格を考えていました。その姿は、まるで本物のお店の経営会議を見ているようです。
しかし、商品を販売するには、まず材料を仕入れるためのお金が必要です。
そこで子どもたちが向かったのが、この日限りで開設された「JC銀行」。
各チームは事業計画を持参し、屋台運営に必要な準備資金を借り入れます。銀行役のJCメンバーを前に、少し緊張した表情を見せながらも、「お金を貸してください!」とお願いする子どもたち。商品を売るだけではない、準備資金としてお金を借りて最後はちゃんと返すという、普段はなかなか経験できないビジネスの一面も体験していました。
お客さんの目を引け!オリジナルの看板づくり
最後は、本番に向けた準備です。一人ずつお店の目印となる看板づくりやお客さんを呼び込むためのポスターを作成。
どんな言葉にしたら来てくれるかなと考える子どもたちは、少しずつ“お店の人”らしい表情に。
本番さながら!屋台メニューを作ってみよう!

その後、子どもたちはパルテノン多摩4階にある「キッチンラボ」へ移動。それぞれのチームが、実際に販売する商品づくりに挑戦しました。
この場でもしっかりとこの日限りでキッチンラボ内に誕生した”問屋”から、材料を仕入れます。先程「JC銀行」から借りたお金で支払いをして、初めて問屋から材料を仕入れることができる仕組みです。
それぞれ問屋から仕入れた材料を使って、チームごとに調理を始めます。
わたがしやフランクフルト、かき氷を実際に作りながら、「1つ作るのにどれくらい時間がかかるかな?」と、本番を見据えて作る手順を確認していきます。
また、見た目の工夫についても話し合いながら試作を進めます。メンターの知恵も借りながら、かき氷の氷の粗さやシロップのかけ方、フランクフルトの焼き加減、わたがしをきれいに大きく作るコツなどを研究。どうすればよりおいしそうに見え、お客さんに選んでもらえるのかを真剣に考える姿は、まさに小さな経営者そのものでした。
そして、自分たちで作った商品を味わう時間も子どもたちの楽しみのひとつ。試行錯誤しながら完成させたわたがしやフランクフルト、かき氷の味は、きっといつも以上においしく感じられたことでしょう。


来たる本番は、9月19日㈯・20日㈰!子どもたちの挑戦を応援!
初めて会った仲間とチームをつくり、商品選びから利益計算、資金調達などに挑戦した子どもたち。ワークショップでは、「どうすれば売れるのか」「どうすればお客さんに楽しんでもらえるのか」を真剣に考えながら、本番に向けた準備を進めていました。
今回取材した午前の部では、「わたがし」「フランクフルト」「かき氷」の3チームが、午後の部でも「ポップコーン」「射的」「キーホルダー製作」の3チームが結成され、多摩こども屋台選手権2026には合計6チームが参加します。

多摩センターの象徴であるパルテノン大通りを舞台に、子どもたちの自由な発想力と「売るための知恵」が輝く2日間。
ぜひ落合夏祭盆踊り大会の会場で、子どもたちの挑戦を応援してください。きっと、いつもとは少し違ったお祭りの楽しみ方に出会えるはずです。

