vol.12

多摩子ども劇場 市川さん

子どもの文化活動を通じて、地域で人の繋がりを作りたい

 1966年に九州の福岡で発足した「子ども劇場」は、当時の“TV全盛期”の時流に逆らって、地域の子どもたちに“集団で遊ぶ機会”を提供しつつ、生のお芝居の魅力などを伝えて来た。
 この多摩市で「多摩子ども劇場」が始動したのは、そのちょうど20年後の1986年のことで、今年でちょうど30周年に当たる。現在、理事長を務めている市川ひとみさんは、25年前に入会をして、およそ20年間、この団体の代表を務めて来た。元々、長女の通う幼稚園のママ友からの勧めで入会したという市川さんが、なぜ、この様な長い年月の間、活動を続けて来られたのか、その思いをお聞きした。

子どもたちに、良い環境の場を作ってあげたい

 市川さんの子どもの頃は、まだ辺りに豊かな自然が溢れていて、日が暮れるまで、近所の子どもたちと原っぱを駆け回っていた。その時の経験から、子どもには色々な年代の子どもたちと遊ぶ機会が必要と実感している。子どもが”自己肯定感“を持つためには、親や学校の先生以外にも、色々な人と関わることが肝心で、外の世界で遊びや文化に触れることによって、自分の活躍の場を見付けることができるようになるという。
 あいにく、今の子どもたちには、その様な環境が昔に比べて減っていて、「そういった豊かな環境を作っていくことが、自分たちの使命」と市川さんは確信している。

実家はたくさんの人で賑わっていた

 市川さんが生まれ育った生家は、祖父母を始め、両親や伯父や叔母、さらには市川さんの兄弟などの同居者の他に、身体の弱い祖母の元を訪れる近隣の人たちで、いつも賑わっていたという。専業主婦だった実母は、家族の世話や家事全般に加えて、次々と訪問してくる来客の対応や、身体の弱い祖母に代わっての、当時、中・高校生だった伯父や叔母の保護者会への参加など、まさに八面六臂の活躍だった。「今思うと、母は家に居ながらにして、外の世界と繋がっていましたね」と当時を振り返る市川さんは「60歳になった今、自分にとって嫌いな人というのは、まず見当たらないですね」と優しく微笑む。

子どもの文化活動を作る

 「多摩子ども劇場」では、年に4~5回、「定例鑑賞会」を実施しているが、演目を選ぶ際には、事務局のメンバーだけでなく、会員全員の意見を取り入れている。まずは、会員に作品の載った写真入りの分厚いパンフレットを配布して、お気に入りの作品名を挙げてもらい、それに基づいて候補を絞って、徹底的な話し合いの末、最終的に4~5点の演目を選び出すようにしている。このように、「子ども劇場」では、会員全員が参加して、主体的に“子どもの文化活動”を企画の上、運営しているのが特徴である。

30周年記念のコンサート

 今年で30周年を迎える「多摩子ども劇場」では、記念コンサートと称して、7月に「ロバの音楽座と愉快な仲間たち」を開催した。「ロバの音楽座」や、NHKの人気アニメ「おじゃる丸」のテーマソングなどで名の知れた「チリンとドロン」を招いている。「ロバの音楽座」は、昔から、会員の間で非常に人気の高いアーティスト集団で、10周年記念や20周年記念のイベントの際にも、コンサートを実施してもらったのだという。

子どもたちの反応が楽しみ

 生の舞台鑑賞において、子どもたちの反応を見るのが楽しみという市川さんは「子どもたちの喜びの表情だけでなく、自然と身体を動かす様子を見ていると、とても嬉しくなる」とコーディネーターとしての喜びを語る。また「舞台と客席の間のコミュニケーションが上手く取れて、舞台と観客が一体となった空気を感じられた時には、豊かな気持ちになる」のだという。実際に、市川さん自身も「多摩子ども劇場」の一員となったお蔭で、色々な年齢層と関われて、ご自分の子育てのことを相談できたり、いざという時に、我が子を預かってもらったりして、人との繋がりの中で、大いに助けられて来たという。

豊かな地域社会とは

 市川さんの目指す“豊かな地域社会”とは、自分のことを知っている人が地域にたくさんいて、何か問題があった時に、地域の誰かに頼ったり、相談できるような、相互信頼感のある社会だという。今後は“世代間のつながり”を目標に、遊びやお祭りなどの行事を通して、地域の人たちと繋がっていける、そんな活動が街中に広がって行くことを願っているという。
未来を担う子どもたちの為に、豊かな地域社会を作っていこうとする、市川さんたちの活動は、他者への愛ゆえに、ここまで続いて来られたのだろう。そんな活動の一端に触れて、自分たちの住む地域をより豊かにして行きたいと願う自分がいる

団体
NPO法人 多摩子ども劇場
住所
〒206-0033 東京都多摩市落合 1-46-1 ココリア多摩センター407号
連絡先
042-376-7651
URL
http://www.tama-kodomo.com/
市川ひとみさん 理事長

市川さんは「実家の母の様に、自分も多くの人たちに助けられてきました。」と来し方を振り返る。


丘のまち物語/INTERVIEW ISSUE

多摩で暮らす人たちに軸を据えて、その暮らしぶりや思いなどを語ってもらいます。

永山フェスティバル 

21回目を迎える「永山フェスティバル」が2018年9月22日(土)と23日(日)の2日間で開催される。
...read more

恵泉女学園大学 

多摩センター駅前からスクールバスで約7分。そこには、自然と静かに対話できる空間が広がっている。
...read more

多摩市若者会議 

多摩市では「多摩市若者会議」を昨年度より開催している。
...read more

桜ヶ丘ゴルフ練習場 

桜ヶ丘カントリークラブの隣にゴルフ練習場があるのをご存知だろうか。
...read more

せいせき桜まつり 

37回目を数える聖蹟桜ヶ丘の春の風物詩「せいせき桜まつり」が去る4月8日に開催された。
...read more

多摩市出身のJリーガー・東京ヴェルディ 田村直也選手 

多摩市をホームタウンとするサッカーJリーグクラブ「東京ヴェルディ」には多摩市出身の選手が活躍している。
...read more

杖道とアート 

400年以上前から続く、杖道(じょうどう)という武道があるのをご存知だろうか。
...read more

多摩センターイルミネーションのもみの木 

パルテノン大通りには高さ12mのクリスマスツリーが設置され、多くの人々を魅了している。
...read more

京王プラザホテル多摩 

今年創業27年を迎えた多摩センター駅前の京王プラザホテル多摩には
...read more

聖蹟サンタマラソン 

「聖蹟サンタマラソン」が2017年12月17日(日)に聖蹟桜ヶ丘の一ノ宮公園で開催される。
...read more

せいせきみらいフェスティバル 

今年で3回目となる「せいせきみらいフェスティバル」が2017年9月17日(日)に開催される。
...read more

E’s CAFE 

日本初の障がい者就労で運営するスポーツバー「E's CAFE」がオープンした。
...read more

TAMA映画フォーラム実行委員会 

「映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は今年で27年目を迎えた。
...read more

京王ほっとネットワーク移動販売 

多摩ニュータウンのエリアのお買い物をサポートする移動販売車をご存知だろうか?
...read more

J Smile多摩八角堂 

豊ヶ丘にある「J Smile多摩八角堂」が賑わいを見せている。
...read more

新倉農園 

美味しい苺やブルーベリーの味覚狩りと体験農園が楽しめる新倉農園
...read more

ネコサポ 

「ネコサポ」というお買い物や家事の代行サービスをご存知だろうか?
...read more

ウルトラランナー井上真悟さん 

多摩市には常に過去の自分を越えようとする世界的なランナーがいる。
...read more

moi bakery 

天然酵母のハード系パンが人気の豊ヶ丘「moi bakery」
...read more

コンティ多摩センター 

コンティ多摩センターはこれまでの公民館や生涯学習センターとは一線を画した会員制の複合施設だ。
...read more

京王多摩センター駅 武田阿沙美さん 

京王多摩センター駅は今年3月からサンリオとのコラボで駅全体が大きく様変わりした。
...read more

ル・ププラン 

「ル・ププラン」では、素材にこだわったフレッシュなケーキを提供している。
...read more

Pizzeria La.Pala 

「ラ・パーラ」では、地場野菜を使った本格的なナポリピッツァやパスタなどが頂ける。
...read more

諏訪2丁目住宅マンション建替事業(Brillia多摩ニュータウン) 

多摩市諏訪2丁目に、「Brillia多摩ニュータウン」は建っている。
...read more

RISTORANTE YAMA 

閑静な住宅街にある「RISTORANTEYAMA」は、特に宣伝もしないまま、人づてにその評判が広がっている。
...read more

日本アニメーション 

昭和50年(1975)に設営された日本アニメーションは、数々のアニメの名作を生み出してきた。
...read more

「Art×多摩ニュータウン」 開発さん&水野さん 

ふとしたきっかけから始まるアートと街のつながり
...read more

青木農園 

「採れたての旬の野菜の美味しさ」を味わえる「青木農園」は、多摩市内を流れる大栗川沿いのすぐ近くにある。
...read more

永どんサポーターズクラブ 加藤さん 

地元永山の魅力を伝えるサイトから登場した「永どん」の生みの親の加藤さんに、その思いをお聞きした。
...read more

多摩子ども劇場 市川さん 

「多摩子ども劇場」は、子どもの文化活動を通して、豊かな地域を作り上げることを目指している。
...read more

cafe GARDEN 

聖蹟桜ヶ丘の「cafe GARDEN」は、地域活性化を目指している多くの人たちの活動の拠点となっている。
...read more

シーズネットワーク 岡本さん 

子育て中のお母さんたちで始めたサークル活動が地域で大きく花開いて、たくさんの人たちを幸せにしている。
...read more

ル・ジャルダンブルー 

見た目も美しく、美味しさにも定評のあるケーキを求めて、遥か遠方からお越しになるお客様も多い。
...read more

多摩市在住 萩原さん 

萩原さんは結婚後、多摩市を離れたものの「子育てに最適な街」と再認識をして家族と共に多摩市に戻ってきた。
...read more

AWkitchen 

見晴らしのいい丘にあるこちらのレストランでは契約農家から仕入れた野菜たっぷりの前菜とパスタが頂ける。
...read more

AFFIDAMENTO BAGEL 

自家製の天然酵母のベーグルは子連れの主婦や若い男性にも人気があり、一日200個前後が完売している。
...read more

木のおもちゃ チッタ 

「おもちゃコンサルタント」の資格を有する店主が厳選したおもちゃを直接、手に取って遊べるのが嬉しい。
...read more

木のひげ 

31年間、変わらぬ材料と製法で作られてきたシンプルなパンは噛むほどに小麦の香りと甘みを感じられる。
...read more

tak beans 

元アパレル業界勤務の店主が「地元で出店したい」と開いた珈琲屋では焙煎仕立てのコーヒーが味わえる。
...read more

グラン・クリュ 

多摩市を代表する銘菓「純生ロール」を始め、材料を吟味して作られたケーキ類は他では味わえない美味しさだ。
...read more

小山商店 

日本人の食文化に合った日本各地の地酒を取り揃えており、契約している蔵元さんは300軒以上にも上っている。
...read more